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On the Production
by 井口健二
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■見栄を張る、ワンダーストラック、空海(花は咲くか、名前のない、悪女、神さまの轍、リメンバー・ミー、ラブレス、かぞくへ、ROKUROKU)
公開は2月24日より、全国ロードショウとなる。
この週は他に
『花は咲くか』
(日高ショーコ原作BLコミックスの映画化。広告代理店勤
務の中年男性がCM撮影のために訪れた日本家屋の屋敷で、
美大に通う美貌の少年と巡り会う。出演は『動物戦隊ジュウ
オウジャー』の渡邉剣と、『仮面ライダー剣』や2012年2月
紹介『けの汁』などの天野浩成。脚本は2010年9月紹介『大
奥』などの高橋ナツコ、監督はアメリカで映画制作を学んだ
女性監督の谷本佳織。普通に生きてきた自分にはなかなか判
り難い世界だが、原作は女性にかなり人気のようだ。その作
品を女性の脚本家と監督が描くのだから、これはもう万全の
世界なのだろう。舞台となる日本家屋やその庭園なども美し
く観られる作品に仕上げられている。ただ、ラストシーンが
汐留というのは、主人公は…? 公開は2月24日より、東京
は池袋HUMAXシネマズ他でロードショウ。)
『名前のない女たち〜うそつき女〜』
(AV業界に取材した中村淳彦のノンフィクションを2009年
3月紹介『ジャイブ』などのサトウトシキ監督が映画化。監
督は「ピンク四天王」の1人としても知られており、題材に
はぴったりと言える。出演者では吹越満がルポライター役で
登場する。2017年10月15日題名紹介『最低!』がよく似た題
材だったが、東京国際映画祭コンペティションの作品よりは
多少現場に近いかな? エピソードも少し多岐に亘っている
感じだが、ここでレポーター本人の話は必要な物だったか。
介護の話は欲しかったのかもしれないが、何処か違和感があ
った。それと夫婦茶碗を来客に出すというような演出ミスは
いただけない。その後のシーンで同じ茶碗を夫が使っている
のにはあきれてしまった。公開は2月3日より、東京は新宿
K's cinema他にて全国順次ロードショウ。)
『悪女 AKUJO』“악녀”
(2013年5月紹介『殺人の告白』のチョン・ビョンギル監督
によるスタイリッシュ・アクション。犯罪組織の殺し屋とし
て育てられた女性が最愛の人を殺され、怒りに駆られた復讐
を果たすが国家組織に拘束される。そして今度は国家直属の
暗殺者として任務に就く。そこには命令に従って一定数の任
務に成功すれば自由を与えるという条件があったが…。その
最後の任務の標的は思いもよらない人物だった。上記の作品
は2017年4月2日題名紹介『22年目の告白』としてリメイク
されたが、実はオリジナルでは多少きめの粗さを感じた。本
作も映像は見事だがちょっと展開に難があるかな。まあそん
なことは気にさせないくらいのアクションの展開ではあるの
だが。公開は2月10日より、東京は角川シネマ新宿他で全国
ロードショウ。)
『神さまの轍 check point of the life』
(2017年8月27日題名紹介『氷菓』などの岡山天音と、11月
19日題名紹介『ちょっとまて野球部!』などの荒井敦史の共
演で自転車のロードレースに挑む若者たちを描いた作品。主
人公たちは中学時代に出逢ったロードバイクに魅せられる。
しかし1人はオリンピックを目指すプロレーサーとなり、も
う1人は社会人となってペダルを漕ぐことを止めてしまう。
だがそれぞれに壁が立ちはだかる。そんな2人が偶然再会し
て人生の転機が訪れる…、というお話だが。レースシーンな
どの迫力はあるものの、描かれるエピソードが何となくぶつ
切れで、肝心の主人公らの成長が描き切れていない。その点
で物足りなさを感じてしまった。監督は企画会社の経営者の
デビュー作のようだが、もう少し脚本から練ってほしい感じ
がした。公開は2月24日より関西地区で先行上映の後、東京
は3月17日より新宿武蔵野館他で全国順次ロードショウ。)
『リメンバー・ミー』“Coco”
(『トイ・ストーリー』などのピクサー・アニメーションに
よる新作。メキシコの祝日「死者の日」をテーマに、ふとし
たことで死者の国に紛れ込んだ主人公が、家族の秘密を紐解
きつつ自らを現世に戻すための冒険を繰り広げる。主人公の
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01月21日(日)
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