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On the Production
by 井口健二
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■牙狼 GARO 神ノ牙 KAMINOKIBA、ザ・リング/リバース
びと』などの滝田洋二郎。また作中では戦時下の様子が舞台
劇で描かれ、そこだけケラリーノ・サンドロヴィッチが演出
を担当。公開は2018年3月10日より、全国ロードショウ。)
『ローズの秘密の頁』“The Secret Scripture”
(第2次世界大戦下のアイルランドを舞台にした1人の女性
の物語。彼女は戦後50年余りを精神病院で暮らしていた…。
作品は彼女の転院手続きで鑑定にやって来た医師の目から描
かれ、戦時下アイルランドの特殊な事情が語られる。出演は
ルーニー・マーラ、ヴァネッサ・レッドグレーヴ。他にジャ
ック・レイナー、テオ・ジェームズ、エリック・バナらが脇
を固めている。製作、脚本、監督は1993年『父の祈りを』な
どのジム・シェリダン。実は映画では語られないが、大戦中
のアイルランドは中立の立場を取りながらも反英の国民感情
から枢軸側に肩入れしていた事実があり、それを知っている
といろいろ興味深い作品だ。公開は2018年2月3日より、東
京は新宿武蔵野館他で全国順次ロードショウ。)
『チェリーボーイズ』
(林遣都、ノ俊太郎、前野朋哉が田舎町の25歳童貞3人組を
演じる青春(?)コメディ。林が演じるのは音楽をやると東京
に出たものの、何もしないまま父親の病気で家業を継ぐため
に帰ってきた若者。そんな若者が幼馴染と再会するが、その
町には昔からの苛めっ子や、東京で風俗嬢だったという噂の
女性もいて…。共演は2017年9月17日題名紹介『一礼して、
キス』などの池田エライザ。他に吹石満、立石涼子らが脇を
固めている。脚本は、2017年11月5日「東京国際映画祭」で
紹介『アイスと雨音』などの松居大悟、監督は助監督出身の
西海謙一郎が長編デビュー。原作は古泉智浩のコミックスの
ようだが、話は有り勝ちかな。公開は2018年2月17日より、
東京はシネ・リーブル池袋他で全国ロードショウ。)
『花咲くころ』“გრძელი ნათელი დღეები”
(1992年のジョージア内戦を背景にした2人の少女の青春ド
ラマ。1991年にソ連邦から独立したジョージアは、その後に
激しい民族間の紛争に巻き込まれる。そんな中で束の間の平
穏が訪れた首都トリビシ。しかし1人の少女の父親は政治的
な意図で刑務所に入ったまま。そしてもう1人の少女は恋人
から護身用の拳銃を渡される。それでも少女たちは学校生活
や街でのお喋りを楽しんでいたが…。脚本と監督は、1978年
トリビシ生まれのナナ・エクフティシュヴィリ。共同監督に
ドイツ出身のジモン・クロス。物語はジョージア出身監督の
体験に基づくもののようだが、拳銃に関る緊張感も堪らない
作品だ。公開は2018年2月3日より、岩波ホール創立50周年
記念作品として上映後、全国順次ロードショウ。)
『彼の見つめる先に』“Hoje Eu Quero Voltar Sozinho”
(2014年のベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞し
たブラジルの作品。一般学級に通う盲目の少年の性の目覚め
を描く。主人公は近所に住む幼馴染の少女と共に通学してい
るが、夢は海外留学。そして彼女の手助けで盲人の学生を受
け入れてくれる留学先も見つけるが、彼女は町を出ることに
消極的で、過保護な両親にも話せない。そんな苛々を感じた
日、同じクラスに少年が転校してくる。その少年は学内の女
子の人気者になり、幼馴染の少女も気にしてるようだが…。
脚本と監督は本作で長編デビューのダニエル・ヒベイロ。自
作の短編を長編化したようだが、監督のコメントには重大な
ネタバレがあるので要注意。公開は2018年3月10日より、東
京は新宿シネマカリテ他で全国順次ロードショウ。)
『ナチュラルウーマン』“Una Mujer Fantastica”
(主人公はウェイトレスをしながらナイトクラブで歌ってい
るトランスジェンダー。初老の恋人と仲睦まじい生活だった
が、その恋人が突然の病気で死んでしまう。ところが死因を
不自然とする元妻や息子が現れ、さらには性犯罪専門の女性

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12月24日(日)
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