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On the Production
by 井口健二
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■ゆれる人魚
『The Beguiled 欲望のめざめ』“The Beguiled”
(1971年にドン・シーゲル監督、クリント・イーストウッド
主演で映画化(邦題『白い肌の異常な夜』)されたトーマス
・カリナンの小説を、ソフィア・コッポラ監督が女性の視線
で再映画化した作品。出演はコリン・ファレル、ニコール・
キッドマン、キルスティン・ダンスト、エル・ファニング。
他に登場するウーナ・ローレンス、アンガーリー・ライス、
アディソン・リーケ、エマ・ハワードはいずれも2000年以降
の生まれだが、それぞれ実績のある若手が起用されている。
1971年の作品は観たかどうか記憶にないのだが、本作は見事
に女性映画になっている。特に4人の若手女優がこれから伸
びてきそうだ。公開は2018年2月23日より、東京はTOHOシネ
マズ六本木ヒルズ他で全国ロードショウ。)
『戦狼/ウルフ・オブ・ウォー]“戦狼2”
(2016年11月紹介『ドラゴン×マッハ!』などのアクション
俳優ウー・ジンが、2015年に製作総指揮、監督、主演で発表
した作品の続編。前作の日本公開はDVDのみのようだが、
本作では主人公の背景としてあるだけで物語は本作のみで楽
しめる。その内容はアフリカの新興国を舞台に、外国勢力に
操られる反乱軍に対して主人公が単独で戦いを挑むというも
の。その経緯も納得のできる作品だった。共演は2017年4月
紹介『パージ』などのフランク・グリロ。2人の対決も面白
い。他にセリーナ・ジェイド、ウー・ガン、チャン・ハンら
が共演。なお最後に『戦狼V』の告知が出て、これは前作を
観ておく必要がありそうだ。公開は2018年1月12日より、東
京はTOHOシネマズ六本木ヒルズ他で全国ロードショウ。)
『デヴィッド・リンチ:アートライフ』
            “David Lynch: The Art Life”
(2007年5月紹介『インランド・エンパイア』などの監督の
デイヴィッド・リンチが、1976年『イレーザーヘッド』以前
の自分について語った作品。そこにアトリエでの絵画の制作
風景や、以前の自主映画の断片などが挿入される。ただここ
で自分自身をさらけ出しているかというとそれほどでもなく
て、聴き応えがあるという風でもなかった。実際、僕として
は1984年『砂の惑星』前後の話が一番聞きたかったもの。特
にアートという面では僕がMCを務めた来日記者会見で紹介
された「魚の解体」アートの実態なども知りたかった。本作
の監督には、是非とも続編を作って貰いたいと思うものだ。
公開は2018年1月27日より、東京は新宿シネマカリテ他で全
国順次ロードショウ。)
『クイーン 旅立つわたしのハネムーン』“क्वीन”
(デリーの保守的な家に育った女性が結婚式の当日に婚約を
破棄され、失意の暮らしから一大決心の末に1人て出発した
ハネムーン(?)で、自己に目覚めて行く姿を描いたインド映
画。歌と踊りも満載の作品だが、実は試写で上映されたのは
2時間5分の国際版で、一般公開は2時間26分のオリジナル
版で行われるようだ。従って完全な評価はできないが、最初
は保守的な家族関係に辟易しながら観ている内に、主人公が
目覚めて行くことが爽快感も感じさせてくれた。さらに映画
はパリやアムステルダムでもロケが行われ、観光映画として
も楽しめるものになっている。公開は2018年1月6日より、
東京はシネマート新宿他で全国順次ロードショウ。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。

12月17日(日)
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