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On the Production
by 井口健二
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■ロープ 戦場の生命線、レディ・ガイ、ホペイロの憂鬱
般企業でもある話で、ここはもっとJリーグに特化したもの
にして欲しかった。
特にJ3からJ2に上がる場合は、J2ライセンスの取得の
関係でプロ契約選手の人数を増やす必要があり、そこで予算
規模が変わらなければ、用具係のような立場の弱いスタッフ
にしわ寄せがくる。そんな話を過去にも聞いたことがある。
そんなサッカー界に特化した展開も欲しかったところだ。
それともう1点。事件の要部となるサッカーボールの軌道は
VFXなどで具体的に示して欲しかったものだが。これは製
作費の都合で無理だったのかな? この辺が少し残念に思わ
れたものだ。
公開は、2018年1月6日からMOVIX橋本での先行上映の後、
1月13日より、東京は角川シネマ新宿他での全国順次ロード
ショウとなる。

この週は他に
『ラーメンヘッズ』
(2006年に千葉県松戸に開業したつけ麺屋「とみ田」。その
10周年記念のイヴェントを中心に描いたドキュメンタリー。
海外の映画祭で話題になったという作品。基本的に中華麺は
嫌いではないし、以前は行列のできる店に並んで食べたこと
もあるが、最近はそんな暇もない感じかな。とは言えここに
紹介された店にわざわざ行く気も湧かなかった。と言うか、
観ていて店主らの凄さは判るが、何か本質のようなものが伝
わってこない。特に後半のイヴェントに関る部分では、テレ
ビの宣伝ドキュメンタリーを観ているような気分になった。
でもまあ海外で評価されたというのは、日本文化を紹介する
上では適当な作品なのかな? 公開は2018年1月27日より、
東京はシネマート新宿他で全国順次ロードショウ。)
『プリンシパル 恋する私はヒロインですか?』
(いくえみ綾原作・少女コミックスの実写映画化。主人公は
両親が離婚し、母親との都会生活に行き詰り、北海道の父親
の許にやって来た少女。その転入した高校で彼女はイケメン
男子コンビに出逢う。その1人は彼女の家の隣人、もう1人
は彼の幼馴染で毎朝彼の家まで迎えに来る。こうして彼女は
通学路で一緒になるが…。男子コンビは全校女子生徒の憧れ
の的。そこで主人公は全校女子を敵に回すことになる。出演
はNHKでも主演を張る黒島結菜とジャニーズWEST小瀧
望。他に高杉真宙と川栄李奈。監督は2017年2月5日題名紹
介『花戦さ』などの篠原哲雄。男子コンビがBLかと思いき
やそこをさらりと抜けて、意外と爽やかで巧みな物語になっ
ていた。公開は2018年3月3日より、全国ロードショウ。)
『ニワトリ★スター』
(2008年4月紹介『ハブと拳骨』では原案、クリエイティブ
ディレクターなどを務めたアーティストのかなた狼が、自ら
の原作を初監督した作品。2008年の東京新宿の安アパートを
舞台に、社会を逸れて生きる2人の男と他の住人たちのちょ
っと危ない世界が描かれる。出演は、2017年9月3日題名紹
介『光』などの井浦新と、2016年12月11日題名紹介『キセキ
あの日のソビト』などの成田凌、それにモデル出身で2017年
ミュージカル「RENT」に出演したという紗羅マリー。他に津
田寛治、奥田瑛二、LiLiCoらが脇を固めている。多少SF的
な場面があるが、本編には直接関らない。でも見所にはなっ
ていたかな。公開は2018年3月17日より、東京はヒューマン
トラストシネマ渋谷他で全国順次ロードショウ。)
『DEVILMAN crybaby』
(2017年10月22日題名紹介『マジンガーZ』に続く永井豪画
業50周年記念リブート作品。1972年連載開始の原作はテレビ
アニメとの連動企画で表現などにかなり規制があり、原作者
の想いなどは明瞭には出されなかったようだ。そして放送終
了が先であったことから、映像は結末まで描かれなかった。
それを今回は始まりから結末まで完全に描くというものだ。
ただし試写が行われたのは全10話とされるシリーズの3話ま
でだが、確かに当時のテレビでは描けなかったシーンも満載
の作品だった。とは言うものの監督は2017年3月紹介『夜は
短し歩けよ乙女』などの湯浅政明が担当しており、その独特

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12月03日(日)
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