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On the Production
by 井口健二
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■不能犯
より、東京は丸の内TOEI他で全国ロードショウ。)
『あゝ、荒野・前篇』
『あゝ、荒野・後篇』
(1983年に亡くなった寺山修司が唯一残した長編小説の映画
化。舞台は2021年、来る東京オリンピックの翌年を背景に、
新宿歌舞伎町で明日をも知れない境遇で暮らす2人の若者が
ボクシングを軸に自らを取り戻して行く姿が描かれる。出演
は菅田将暉とヤン・イクチュン。他に木下あかり、ユースケ
・サンタマリア、でんでん、木村多江、モロ師岡、高橋和也
らが脇を固めている。脚本と監督は、2016年5月29日題名紹
介『二重生活』などの岸善幸。前後編で5時間を超える大作
で、公開は2部に分けて行われるが、一気に上映された試写
会はかなり強烈だった。でも、このお話を近未来にする意味
はあったのかな? 公開は前編が10月7日より、後編は10月
21日より、東京は新宿ピカデリー他で全国ロードショウ。)
『BRAVE STORMブレイブストーム』
(1970年代の特撮テレビシリーズ「シルバー仮面」と「レッ
ドバロン」を合体させた企画作品。物語は2050年に宇宙人の
侵略により人類が滅びたという背景で、最後の生き残りの兄
弟が過去に遡り、その1人がシルバー仮面となる一方、未来
の技術で巨大ロボット・レッドバロンを開発。それらで宇宙
人の侵略をその発端で阻止しようとするものだ。出演は大東
駿介、渡部秀、山本千尋、タモト清嵐、藤田富、吉沢悠。他
に壇蜜、泉谷しげる、寺脇康文らが脇を固めている。監督は
2009年11月紹介『ウルトラ銀河伝説』などの岡部淳也。まあ
アイデアは寄せ集めだが、往年の特撮ヒーローの復活がファ
ンにどうアピールできるかが勝負だ。公開は11月10日より、
TOHOシネマズ上野他にて全国ロードショウ。)
『ポンチョに夜明けの風をはらませて』
(卒業式を控えた高校生3人が、取り立ての運転免許で旅を
敢行。そこにいろいろな人物が絡む旅の行方は…? これが
男子の夢の具現化かな。出演は太賀、中村蒼、矢本悠馬。こ
れに佐津川愛美、阿部純子らが絡み、染谷将太、佐藤二朗、
西田尚美、角田晃広らが脇を固めている。監督は2009年のデ
ビュー作が世界各地の映画祭で注目を集めたという廣原暁。
物語の展開にはかなり無理もあるが、映画としては成立して
いるかな。まあ男の子の夢ということで理解しよう。原作は
早見和真の青春小説だが、その原作にはないという主人公の
1人の出生の謎に関る写真の裏書の下りは、その過程も含め
て見事だった。公開は10月28日より、東京は新宿武蔵野館他
で全国順次ロードショウ。)
『プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード』
“Interlude in Prague”
(1984年度のアカデミー賞受賞作『アマデウス』でも描かれ
た音楽家の姿を描いた作品。「フィガロの結婚」が大成功す
るも家族の不幸に見舞われたウィーンの音楽家は、その想い
を振り切るようにプラハにやって来る。そこで依頼された新
作の作曲を始めるが、才能に溢れた若い女性歌手が現れ、音
楽家の生活が狂い始める。出演は、2017年8月6日題名紹介
『ダンケルク』などのアナイリン・バーナード、2016年9月
11日題名紹介『VRミッション:25』などのモーフィッド・ク
ラーク、2016年5月紹介『ハイ・ライズ』などのジェームズ
・ピュアフォイ。監督はジム・ヘンスンの許でVFXを担当
していたジョン・スティーブンスン。公開は12月2日より、
東京は新宿武蔵野館他で全国順次ロードショウ。)
『オトトキ』
(2001年に活動を休止し、2016年に再集結したロックバンド
THE YELLOW MONKEYが、その年に行ったツアーの模様を中心
としたドキュメンタリー。その初日に僕は代々木体育館の横
を通っており、その盛況ぶりは明瞭に記憶している。なので
それなりに気になっていた。作品はコンサートの模様が中心
でファンには結構な作品。さらにデビューから活動休止まで
の貴重な映像も織り込まれて正にファンのための作品と言え
るものだ。ただ傍目から見ると、活動休止の理由や再結集の
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09月17日(日)
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