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On the Production
by 井口健二
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■あなたそこにいてくれますか、アウトレイジ最終章、3ねんDぐみガラスの仮面 とびだせ私たちのVR
ないかと質問してみたが、そういう外部の発想が技術を進化
させる切っ掛けになることもある訳で、そんなことが起きた
らさらに嬉しいとも思えたところだ。
「VRシアター」の具体的な場所は、JR及び東急横浜駅の
南口に向かう地下道突き当りから西側に出て、相鉄ムービル
の隣り。実際には河を渡る歩道橋からムービルの中のエスカ
レーターを下りて外に出た左側だ。
作品も面白かったが、特に映像技術に興味のある人は観てお
くとよいと思えるものだ。
この週は他に
『あさひなぐ』
(2007年にちばてつや賞の一般部門大賞受賞でデビューした
漫画家こざき亜衣が、2011年よりビッグコミックスピリッツ
で連載、小学館漫画賞受賞のコミックスを、「乃木坂46」の
メンバー主演で映画化した作品。脚本と監督は、2008年8月
紹介『ハンサム★スーツ』などの英勉。英は2017年5月21日
題名紹介『トリガール!』も監督しているが、この手の作品
を撮らせると本当に上手い。本作でもその才能はいかんなく
発揮されている。物語は他愛ないが、例えば物語の初めの方
で剣道と薙刀道の違いが説明され、その成程と思わせるタイ
ミングで一気に引き込まれてしまった。こういうのが映画で
は大事なのだろう。公開は9月22日より、TOHOシネマズ新宿
他で全国ロードショウ。)
『人情噺の福団治』
(関西演芸協会第10代会長で、上方落語協会理事も務める上
方落語家桂福團治を追ったドキュメンタリー。自身が声帯ポ
リープで一時声を失った事などから弟子に障害者を取ったり
手話落語の普及などにも務めているという言うなれば美談的
なドキュメンタリーだが、実は弟子でもある長男の政治思想
などからいろいろな問題も露見される。その辺がまあ単純に
は楽しめない作品になってしまった。事実は事実だから仕方
ない面はあるが、難しいところだ。東京での公開は9月2日
より、アップリンク渋谷にてモーニングショー。なお本人が
三重県出身のため名古屋地区などでは先に公開されたおり、
また日本橋の三重県アンテナショップでも試写会が行われた
ようだ。)
『西遊記2 妖怪の逆襲』“西遊2伏妖篇”
(チャウ・シンチー製作による2014年公開『西遊記〜はじま
りのはじまり〜』“西游・降魔篇”の続編。中国製の西遊記
では2016年7月紹介のシリーズもあるが、VFXも多用でき
る作品は競合してもそれぞれに客が呼べるのだろう。ただし
本作ではシンチーは製作脚本のみで、監督は2014年6月紹介
『ライズ・オブ・シードラゴン』などのツイ・ハークが担当
している。出演はクリス・ウー、ケニー・リン、2016年11月
紹介『人魚姫』のリン・ユン、さらにスー・チーらが脇を固
めている。お話は、原作にもある比丘国での出来事だが、本
作ではそれを大規模なセットやVFXで描き尽す。その派手
さは原作を超えていると言えそうだ。公開は9月8日より、
東京はTOHOシネマズ六本木他で全国でロードショー。)
『あさがくるまえに』“Réparer les vivants”
(2017年05月14日付「第25回フランス映画祭」で紹介済み。
2度観る価値のある作品だ。)
『散歩する侵略者』
(劇作家・前川知大が率いる劇団イキウメの舞台を、2015年
『岸辺の旅』でカンヌ国際映画祭ある視点部門で監督賞を受
賞した黒沢清監督が脚色映画化した作品。数日間行方不明だ
った夫が別人のようになって帰ってくる。そして街では不可
解な事件が頻発し、それを追うジャーナリストがある事実に
気付く。出演は長澤まさみ、松田龍平、長谷川博己。他に前
田敦子、満島真之介らが脇を固めている。内容は『盗まれた
町』のような「静かな侵略」テーマのはずだが、途中にかな
りの騒動になるシーンがあり、その整合性が気になった。監
督はSFの理解者だと思うので辻褄の会う説明は用意されて
いると思うのだが…。公開は9月9日より、東京は新宿ピカ
デリー他で全国ロードショウ。)
『スイス・アーミー・マン』“Swiss Army Man”
(『ハリー・ポッター』のダニエル・ラドクリフが死体役を
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07月23日(日)
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