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On the Production
by 井口健二
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■インフェルノ、俺たち文化系プロレスDDT
が糟糠の妻とスポンサーの女性との三角関係に陥る話だが、
強いて述べるほどの物語はなく、雪山でのSMプレイなどが
繰り広げられる。公開は12月10日より、新宿ピカデリー他に
て、全国順次ロードショウ。)
『ソーセージ・パーティー』“Sausage Party”
(2011年9月紹介『50/50 フィフティー・フィフティー』な
どのセス・ローゲンが製作原案脚本主演を務めるR15+指定の
CGIアニメーション。スーパーマーケットの食品売り場に
並ぶソーセージの主人公が、いろいろな妄想を膨らませなが
ら恐ろしい現実に目覚めて行く姿が描かれる。『トイ・スト
ーリー』の食品版といった感じだが、ソーセージには洋の東
西を問わず同様のイメージがあるようで…。公開は11月4日
より、全国ロードショウ。)
『いたくても いたくても』
(「恋はさんかく、リングはしかく」という惹句で、恋愛と
プロレスを絡めた物語。東京藝術大学大学院映像研究科の製
作配給によるもので、同様の形態では2013年12月に『神奈川
芸術大学映像科研究室』という作品も紹介しているが、前作
も今回も物足りなさが残る。三角関係を描くなら相手の側も
ちゃんと描き込んで欲しかったかな。それなりの描写はされ
ているが、バランスが良くない感じがした。公開は12月3日
より、渋谷ユーロスペースにてレイトショウ。)
『太陽の下で−真実の北朝鮮−』“V paprscích slunce”
(ロシア出身のドキュメンタリー作家が、北朝鮮の平壌に暮
らす8歳の少女を1年に亙って取材した作品。脚本などは事
前検閲を受けているが撮影素材は自由に持ち出せたようで、
リアルな北朝鮮の日常が描かれている。北朝鮮の要請を受け
たロシア政府は監督への非難と上映禁止処分を出したが、各
国の映画祭での上映はされたようだ。公開は2017年1月21日
より、シネマート新宿他にて、全国順次ロードショウ。)
『郵便配達は二度ベルを鳴らす』“Ossessione”
(没後40年を迎えるルキノ・ヴィスコンティ監督の初期3作
がディジタルリマスターされて再公開される。その内の本作
は監督のデビュー作だが、オリジナルの141分版は損傷の激
しいフィルムしか現存せず、本作は状態の良いフィルムと近
年発見されたオリジナルネガから修復された現状ではベスト
のものだそうだ。全てロケーションによるネオリアリズムの
原点が観られる。公開は2017年1月7日より、新宿武蔵野館
にて限定ロードショウ。)
なお同館では、12月24日より『若者のすべて』“Rocco e i
suoi fratelli”と、2017年1月21日からは『揺れる大地』
“La terra trema”も、それぞれ2週間ずつ限定でのロード
ショウとなる。
『ブラック・ファイル 野心の代償』“Misconduct”
(ニューオーリンズを舞台に、巨大製薬会社の薬害問題を追
及する若き弁護士の姿を追った作品。2011年7月紹介『トラ
ンスフォーマー/ダークサイド・ムーン』などのジョシュ・
デュアメル主演で、アル・パチーノ、アンソニー・ホプキン
ス、イ・ビョウンホンらが脇を固める。監督は2004年『THE
JUON呪怨』などの製作を手掛けたシンタロウ・シモサワによ
る長編デビュー作。公開は2017年1月7日より、新宿ピカデ
リー他にて、全国ロードショウ。)
『31』“31”
(2013年9月紹介『ロード・オブ・セイラム』などのロブ・
ゾンビ監督によるハロウィンがテーマのスラッシャー作品。
町中に妖怪が溢れる夜、廃墟に拉致された5人の男女が、命
を賭けた12時間の脱出ゲームに挑む。脇役にジュディ・ギー
スンやマルカム・マクダウェルなど往年のスターが顔を揃え
ている。好きな人には堪らない作品だが、前半が少し飛ばし
過ぎで、後半が失速気味かな。11月22日より新宿シネマカリ
テ他、全国順次ロードショウ。)
を観たが全部は紹介できなかった。申し訳ない。

10月16日(日)
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