ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460048hit]

■ガレキとラジオ、ボクたちの…、ゼロ・ダーク・サーティ、グレイヴE2/モスキートM、アウトロー、幕末奇譚、わすれないふくしま、約束
掛けに前作のが製作状況を調べ始めるが、前作の出演者は全
員が行方不明。さらに追求する内に不可思議な状況に突き当
たる。そして偽名だった精神病院の所在が判明し、状況を調
べるため仲間と現地に向かうが…という展開だ。
出演は、2011年にホラーアンソロジー・シリーズ中の演技で
ヤングアクター賞を受賞しているリチャード・ハーロンと、
2009年に“Zombie Punch”という作品歴のあるリーニー・ラ
ップ。他は、いずれも映画は初出演のディラン・プレイフェ
ア、ステファニー・ベネット、ホーウィー・ライ。また、ベ
ン・ウィルキンスン、ショーン・ロジャースンらが前作から
引き続き出演している。
監督は、以前には2006年9月紹介『スネーク・フライト』な
どの製作に関っていたというが、本作で長編監督デビューの
ジョン・ポリクィン。また脚本は、前作を手掛けたザ・ヴィ
シアス・ブラザースが執筆。本作には出演もしていた。
2本目は、邦題は『スパイダーマン』のパクリっぽいが、原
題はそうではなく、どちらかというと1986年『ザ・フライ』
の方に近い。とは言っても発端などには『スパイダーマン』
の影響は強いが…メイクなどは『ザ・フライ』風というとこ
ろだ。
脚本、監督、主演は1994年にスタートしたSFTVシリーズ
“Weird Science”に主演していたマイクル・マナセリ。ヒ
ロイン役には、次に紹介『アウトロー』にも出ているジョー
ダン・トロヴィリオン。
また、1989年『ビルとテッドの大冒険』への出演や本作では
製作も務めるキンバリー・ケイツ。さらに1984年の『悪魔の
毒々モンスター』などのロイド・カウフマン監督らが脇を固
めている。
なお、今回の特集上映では昨年12月に紹介した『エンド・オ
ブ・ザ・ワールド』も上映されることになっていて、作品の
ジャンルなどはかなり超越したもののようだ。ただし紹介し
た3作は、いずれもそこそこのレヴェルには達している感じ
のもので、作品的には楽しめるものだった。

『アウトロー』“Jack Reacher”
トム・クルーズが『M:i』のイーサン・ハントとは別の主人
公に挑戦する新シリーズの開幕編。
物語の始まりは、河畔に建つピッツバーグ・パイレーツの本
拠地PNCパークを背景に置く川岸の遊歩道。平和な風景に
突然6発の銃声が鳴り響き、5人の男女が殺害される。それ
は川を挟んだ駐車場からの狙撃弾によるものだった。
そして直ちに射撃現場に駆けつけた警察は、コインメータに
投入された指紋付きの硬貨と、溝に残された薬莢から元米軍
スナイパーの男を特定。その男には、過去にイラクで民間人
3人を射殺した前歴もあった。
ところが逮捕された男は尋問には黙秘を続け、最後に「ジャ
ック・リーチャーを呼べ」と書き残す。それはイラクで彼の
犯罪を摘発した憲兵の名前だった。しかしなぜ男は自らの罪
を暴いた男に救援を求めたのか。
やがて現れたリーチャーは、最初は男の犯罪を当然と受け止
めていたが…
共演は、2009年11月紹介『サロゲート』などのロザムンド・
パイク、昨年4月紹介『ラム・ダイアリー』などのリチャー
ド・ジェンキンス、昨年1月紹介『ヘルプ・心がつなぐスト
ーリー』などのデヴィッド・オイェロヴォ。
他には、ドイツ出身映画監督のヴェルナー・ヘルツォーク、
オーストラリア出身でハリウッド映画デビュー作のジェイ・
コートニー、2008年11月紹介『アンダーカヴァー』などのロ
バート・デュヴォールらが脇を固めている。
また、主人公の危機を救う役のカメオ出演者がいたが、ノン
クレジットだったようだ。
脚本と監督は、1995年の『ユージアル・サスペクツ』で米ア
カデミー賞脚本賞を受賞したクリストファー・マッカリー。
因に作品は、元テレビクリエーターのイギリス人作家リー・
チャイルドが1997年に発表を開始したシリーズ「ジャック・
リーチャー」の第9巻に基づくもの。シリーズは既に17冊が
発表されて全世界の95ヶ国で出版され、総計6000万部以上が
発行されているそうだ。

『幕末奇譚SHINSEN5〜剣豪降臨〜』

[5]続きを読む

01月10日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る