ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460259hit]

■腐女子彼女、THE CODE/暗号、ザ・バンク 堕ちた巨像、おっぱいバレー
1勝したら何でもしてあげると発言したことから、生徒たち
は勝手に「1勝したらおっぱいを見せてもらう」と決めてし
まう。それも止められない主人公。
そしてその目標のために生徒たちは今までにない頑張りを見
せ始め、彼女はその指導にも熱を入れて結果も伴ってくる。
さらに有望な新人のスカウトや地元実業団チームのコーチも
受けられるようになるのだが、その先にあるものは…
題名が刺激的で、シネコンの入場券売り場でこの題名を言え
るのか?という意見もあるようだが、お話は至って真面目。
主人公のトラウマや生徒たちのいろいろな想いもストレート
に伝わってくる。この種の青春物もいろいろあったが、その
中でも上位の作品だろう。
監督は、『海猿』シリーズや『逆境ナイン』の羽住英一郎。
女性主人公の作品は初めてだそうだが、綾瀬の初々しさと、
主人公のトラウマや芯の強さを見事に描き出している。それ
に写真1枚のプリントにまで気を使っているのも好感だ。
実話に基づく作品らしく展開もシビアだし…。でも人を信じ
たくなるような余韻も感じさせてくれる。そんな素敵に愛ら
しい作品を観せて貰えた。因に、去年公開された綾瀬主演の
2作はいずれも僕の中では了解できなかったが、今度は大丈
夫だった。
共演は、青木崇高、仲村トオル、石田卓也、大後寿々花。他
に福士誠治、光石研、田口浩正、市毛良枝らが出演。また、
オーディションで選ばれたという6人の生徒役の子供たちも
個性豊かで魅力的だ。
ただ、問題はやはり刺激的な題名。この題名を入場券売り場
で平気で言えるほどに、映画の存在を浸透させなければいけ
ない。

03月14日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る