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On the Production
by 井口健二
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■ラ・ボエーム、ベンジャミン・バトン、GIRLS LOVE、レスキューフォース、ラーメンガール、へばの、うたかた
聴率が平均10%を越えるという視聴者層では、これくらいは
仕方がないというところだろう。『サンダーバード』を期待
する年齢層はもう少し高そうだ。
その映画版のミッションは、トウキョウ駅を出発した世界一
周超特急が敵に乗っ取られて制御不能の暴走を開始。そこか
ら乗客を救出して、列車が終着のギンザ駅に激突=周囲に被
害を及ぼす前に停止させよ…というもの。
路線を環状線にしておけよという突っ込みは置いておくとし
て、その世界中を疾走する超特急の景観とミッションの様子
が白組のVFXで描き出される。その映像は、お子様向けと
は言えかなり丁寧で、正直2001年版『サンダーバード』より
見られた感じだ。
特に、併映『爆走!!トミカヒーローグランプリ』に登場する
商店街などでの爆走レースシーンは感心できるものだった。
全体はお子様向けの域を出るものではないが、何気なくここ
までできるのは大したものだ。
出演は、2006年公開『紫陽花物語』という作品に主演の猪塚
健太、男性ダンスユニットFLAMEメムバーの野口征吾、渡辺
プロ所属のはるの、今春の『全然大丈夫』に出ていたという
長谷川恵美、モデル出身の岩永洋昭、それに早見優がテレビ
からのレギュラーとして登場する。
それにしても、プレス資料にこれくらいの情報は入れておい
てほしいものだ。
その他、本編のゲストとして、南海キャンディーズの山里亮
太、『少年メリケンサック』に出演の児玉絹世、それに藤岡
弘、らが出演している。
『ラーメンガール』“The Ramen Girl”
2002年の『8Mile』や、2005年『シン・シティ』などの女優
ブリタニー・マーフィが東京でラーメン修業に励むという異
文化交流ドラマ。
主人公は、東京在住の恋人を追って日本にやってきたが、実
はその恋人には煙たがれていていて、恋人はさっさと大阪に
行ってしまう。しかも彼女にはついてくるなと宣告、彼女は
言葉も通じない異国に1人で置いていかれてしまう。
そんな彼女が、アパートのベランダから目に留めたのは、赤
い提灯が揺れ人だかりのするラーメン屋だった。そこに行っ
てみるとすでにその日の営業は終えていたのだが、訳の分か
らない彼女は店内に入り、泣き崩れたところを店主に1杯の
ラーメンを供される。
そのラーメンに救われた心地になった彼女は、その不思議な
魅力に足繁く通うようになるが、ついに両親から帰国命令が
届いた日、彼女は自分でラーメンを作りたいと思い立つ。そ
してラーメン屋の店主に弟子入りを申し出るのだが…
その店主は頑固者で、弟子は取っても3日ともった試しはな
く、彼女は便所掃除から始めさせられることになる。ところ
が、実は彼女の方もその店主を上回る頑固者だった。
この店主役を西田敏行が演じ、他に日本人の配役では、余貴
美子、岡本麗、前田健、石橋蓮司、山崎努らが共演。特に、
山崎は1985年『タンポポ』の主人公がこうなっちゃのかなと
いう役柄だ。
また日本人以外では、2006年『46億年の恋』などのパク・ソ
ヒ、2001年『戦争のはじめかた』などのガブリエル・マン、
2006年『グッド・シェパード』などのタミー・ブランチャー
ドらが共演している。
脚本は、大学時代に日本に短期留学し、日本文化に興味をも
って1年間を過ごしたというベッカ・トポル。自らの経験に
基づいて執筆した作品が、日本の演劇界でも活動する演出家
ロバート・アラン・アッカーマンの協力で実現した。
一方、主演のマーフィはアメリカでの企画立上げの当初から
参加してきたということで、自らロサンゼルスのラーメン店
で作業を体験するなどして役作りをしたとのことだ。
因に、アメリカでの公開は今年予定されていたが実現しなか
ったようで、1月17日からの日本公開が先行となるらしい。
また、オランダでは1月29日公開が予定されている。なお、
アメリカではマーフィの人気でかなり高い期待値となってい
るようだ。
『へばの』
青森県六ヶ所村の原子力施設を舞台にしたドラマ。
主人公は核燃料再処理工場の広報に務める女性。父親も再処
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12月07日(日)
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