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On the Production
by 井口健二
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■第161回
れた。また、日本では乳業メーカーのCMキャラクターとし
ても知られていた。
 そのキャラクターの長編映画化となるものだが、この計画
に関しては、まず2002年にパラマウントとニケロディオンで
立上げられたもののなかなか進行せず。しかしこの計画にコ
ロンビアが海外配給権を獲得し共同製作として参加したこと
から、最終的にはパラマウント側が離脱して、今回のSPA
との共同製作となっている。
 なお今回の製作は、実写とCGIアニメーションの合成で
行う計画で、これはSPA作品では初挑戦になるものだが、
同社の母体であるソニー・イメージワークスでは、1999年の
『スチュアート・リトル』などの実績があるので心配はなさ
そうだ。
 因に、本国ベルギーでは1965年と76年にそれぞれ上映時間
90分以下の長編アニメーション作品が作られているようだ。
        *         *
 ここからは、SF/ファンタシー系の情報を紹介しよう。
 いよいよ撮影が開始された“Terminator Salvation: The
Future Begins”で、クリスチャン・ベールが演じる主人公
ジョン・コナーの妻ケイト役に、『ヴィレッジ』などのブラ
イス・ダラス・ハワードの出演が発表された。
 この役柄は、前作『T3』ではクレア・デインズが演じて
いたものだが、今回その再演は実現せず、それに替って一時
は、『恋愛睡眠のすすめ』などのシャーロット・ゲインズバ
ーグの配役が発表されていた。しかしゲインズバーグもスケ
ジュールの都合で出演できなくなり、急遽ハワードへの変更
になったものだ。デインズとハワードではちょっと雰囲気が
違う感じもするが、今回はアクションもかなりきつくなりそ
うで、まずは頑張ってもらいたいものだ。
 なお物語では、最終戦争後とされる2018年を時代背景に、
ジョン・コナーは人類の生き残りを率いてスカイネット及び
ターミネーターとの闘いを繰り広げている。そこにマーカス
と名告る謎の男が現れる。その男は、死刑囚だったという以
外の記憶を喪失しており、彼が過去から送られてきたのか、
未来からなのか、そしてその現れた理由も判らない。しかし
コナーは彼を救世主と信じる。一方、スカイネットは、人類
に対して最後通牒を突き付けてくる…ということだ。
 このマーカス役に、以前紹介したようにジェームズ・キャ
メロン監督の新作“Avatar”に出演し同監督の推薦で決まっ
たサム・ワーティントン。また第1作でマイケル・ビーンが
演じたカイル役に、来年公開の“Star Trek”でチェコフ役
のアントン・イェチン、さらに2006年11月15日付第123回で
紹介した新作“Street Fighter: The Legend of Chun-Li”
に出演のムーン・ブラッドグッドなど、ベールとハワードの
周りには多彩な顔ぶれが揃いそうだ。
 この他、新ターミネーター役には『プラネットテラー』の
ジョッシュ・ブローリンが出演しているとの噂もあり、McG
監督で製作される新3部作の第1弾は、来年5月22日の全米
公開に向けて製作が進められている。因に、スカイネットが
最初のターミネーターを過去に送り出すのは2029年となって
いたそうで、新3部作はそれまでの10年間を描くことになる
ようだ。
        *         *
 テレビシリーズからの映画化で、2004年3月1日付第58回
で1度紹介している“I Dream of Jeannie”(かわいい魔女
ジニー)の計画が久しぶりに報告された。
 この計画について以前の紹介は、『ナショナル・トレジャ
ー』のコーマック&マリアニー・ウィバリーの脚本で、『ベ
ッカムに恋して』のグリンダ・チャーダ監督が進めるという
ものだったが、それはうまく行かなかったようで、今回は新
たに脚本家として、1998年『ムーラン』や、1999年『トイ・
ストーリー2』などを手掛けたリタ・シャウの起用が発表さ
れている。
 オリジナルは、1965年から70年に放送されていたもので、
そのお話は、古代ペルシャの魔法使いの王女が魔法の壺に閉
じ込められ、そのまま現代に来てしまうというもの。そして

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06月15日(日)
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