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On the Production
by 井口健二
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■第104回
ス、ジェニファー・コネリーの共演で映画化された『愛の奴
隷』(Of Love and Shadows)の原作者としても知られる。
なお、ハーパーコリンズはウォルデン=ディズニーと組ん
で『ナルニア』の映画化を実現したアメリカ大手の出版社。
また本作の製作には、『ロード・オブ・ザ・リング』の3部
作を手掛けたバリー・オズボーンと、本作の脚色も手掛ける
脚本家のデイヴィッド・ローゼンバーグが共同で当るという
ことだ。監督などは未発表で、配給をディズニーが行うかど
うかも未定だが、出版社との絡みでは案外早く実現するかも
知れないものだ。
一方、ウォルデンとディズニーでは、2005年10月1日付の
第96回で紹介した“Bridge to Terabithia”を共同製作する
ことがすでに決まっているが、この作品には、ソニー配給の
『ザスーラ』と“RV”にも出演しているジョッシュ・ハッチ
ャーソンの主演と、『チャーリーとチョコレート工場』に出
ていたアナ・ソフィア・ロブ、さらに2人の教師役で『あの
頃ペニー・レインと』などのズーイー・デシャネルの出演が
発表されており、2月から撮影の準備が整ってきたようだ。
* *
シリーズ物に続いては続編の話題を紹介しよう。といって
も最近は、続編までのサイクルが短くなって、本編が日本未
公開の内に紹介しなければならないのが辛いところだ。
ということで最初は、アメリカではオスカー狙いで昨年末
に先行公開されて爆発的な人気を博したワインスタイン Co.
配給のCGIアニメーション“Hoodwinked”に、続編の計画
が発表されている。
この作品は、コーリー&トッド・エドワーズ兄弟とトニー
・リーチという3人の映画作家が2000万ドル以下の製作費で
作り上げたもので、古典童話の『赤ずきん』を下敷きにハリ
ウッド的なリアリティを加えて物語を再構築。作品は単なる
パロディを超えた面白さと評価されている。
因に3人は、トニーとコーリーが37歳、トッドが34歳とい
うことだが、実は7年前のサンダンス映画祭に、トッドの脚
本、監督、3人の主演による“Chillicothe”という実写作
品を出品。上映では喝采されてほんの一瞬だけ注目を浴びた
ものの、配給には至らなかったのだそうで、その時の喝采が
ただの雑音だったことを思い知らされたそうだ。
しかし彼らは映画製作を諦めず、今度は手作りのアニメー
ションに挑んだもの。そして今回は、作品が未完成の段階か
らワインスタイン兄弟が目を留め、その出資によってアン・
ハサウェイ、グレン・クローズ、チャズ・パルミンテリらの
声の出演が決定、一気に話が進んだとのことだ。このことに
ついてコーリーは、「ワインスタインのお陰で人生の全てが
変ったものだ。彼らのやり方には本当に家族のような優しさ
があった」と感謝を語っている。
そしてその続編は、“Hood vs. Evil”と題されており、
遠く離れた神秘の国で修業を積んだ主人公Red Riding Hood
と、彼女の仲間のSister of the Hood達は、今度は行方不明
になった『ヘンゼルとグレーテル』の謎に挑むことになるよ
うだ。ここで前作をまだ見ていないのが辛いところだが、第
1作は行方不明になったお祖母さんと、きこりの殺人事件の
謎を解く話だったようで、続編も全体的にはそういう乗りの
お話のようだ。
また、トッドの言葉によると、続編は『T2』のような感
じでシリーズ化も視野に入れているとのこと。さらに内容に
ついては、オオカミが協力者になるのだそうで、つまりこれ
は『ターミネーター』では殺し屋だったサイボーグが、『T
2』では協力者になったというような展開が考えられている
ようだ。
なお第2作の製作には、前作とは比べものにならない体制
が用意されるということだが、一躍注目を浴びた彼らが本当
に勝負しなければならないのは、多分これからだろう。
* *
お次は、新年第1週に公開されて全米No.1ヒットとなった
スプラッターホラー“Hostel”の続編も計画されている。
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02月01日(水)
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