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On the Production
by 井口健二
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■第83回
ナーが脚色したものだ。
 ただし監督は未定とされていて、この作品の製作が何時に
なるかは不明だが、この計画自体は今年3月になってから発
表されたもので、現状で前の記事の競作作品をアニストンと
プランBで進めることに問題はないようだ。
        *         *
 3月3日に撮影開始されたばかりのブライアン・シンガー
監督“Superman”に関連して、撮影の行われているオースト
ラリア・ニューサウスウェールズ(NSW)州の州政府関係
者から、早くもその続編を期待する発言が飛び出した。
 もちろんこの続編の計画は、まだワーナーからのGoサイン
も出ていないものだが、実は、過去にNSW州で撮影された
『マトリックス』の2本の続編では、1億6000万ドル以上の
経済効果をもたらしたということで、ハリウッド映画の大作
には一地方政府に期待を抱かせるだけのものはあるようだ。
 因に、“Superman”の撮影に関しては、当初は同国クィー
ンズランド州のWBムーヴィランドの隣地に恒久的なセット
を建設して、撮影終了後はアトラクションとして利用する考
えもあったようだ。しかしそれでも経費が掛り過ぎるという
ことでその計画はキャンセルされ、替って当地のフォックス
スタジオにある2つのサウンドステージと、その間の敷地を
使って巨大なゴッサムシティのセットが建設されたものだ。
 そして、そのセットを使って撮影が行われている訳だが、
NSW州の関係者は、「我々はこの作品の製作に対して全面
的な協力を行っているし、続編が作られる際にも、その体制
は変わらない」と語っている。
 なお、続編に関しては一応準備は開始されているようで、
実はクラーク・ケントが幼年時代を過ごしたニュー・イング
ランドの風景を求めて、ロケーションハンティングも行われ
ている。そしてその候補地としてもNSW州の田園地帯が検
討されているようだ。ここまで来れば続編の撮影もかなり有
力と言えそうだが…因に今回の記事では、この続編の題名が
“Red Sun”になるとも報告されていた。
        *         *
 ロビン・ウィリアムスが久しぶりに本格コメディに主演す
る計画で、“RV”というその作品の監督を『MiB』などの
バリー・ソネンフェルドが担当することが発表された。
 今回の作品は、『チャーリーと14人のキッズ』のジェオフ
・ロドキーのオリジナル脚本から、ローウェル・ガンツ、バ
バルー・マンデルのベテランコンビがリライトしたもので、
物語は、最新式のRV車をレンタルしてコロラド州ロッキー
山中のキャンプ場を目指した一家が、その道中やキャンプ場
の近所付き合いなどで様々なトラヴルに見舞われるというも
の。そしてこの一家の父親をウィリアムスが演じるものだ。
 因にウィリアムスの主演作では、近年にもジャンル分けが
コメディとなっているものはあるが、いずれも犯罪が絡むな
どダークな色合いもので、本作のような本格的なコメディは
1997年の『フラバー』以来となるようだ。
        *         *
 『キル・ビル vol.2』から1年、鳴りを潜めていたクェン
ティン・タランティーノ監督の次回作に、『13日の金曜日』
の続編の可能性が高まってきた。
 この計画は、2003年公開の『フレディーVSジェイソン』が
全米で8200万ドルという予想を超えるスマッシュヒットとな
ったことを受けて、製作元のニューラインが進めているもの
で、従来は低予算で製作されて来たシリーズの新作に、同社
では最大規模の製作体制を取ることを決めたようだ。そして
一応の題名は“The Ultimate Jason Vorhees Movie”と名付
けられている新作では、タランティーノは脚本と監督も担当
することになっている。
 誕生25周年を迎える元祖スプラッターホラー・シリーズの
新作に、『パルプ・フィクション』でオスカー脚本賞を受賞
したタランティーノがどのような新風を吹き込んでくれるこ
とか、楽しみだ。因に報告では、「タランティーノは、古典

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03月15日(火)
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