ID:47635
On the Production
by 井口健二
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■セルラー、恋は五・七・五!、香港国際警察、スパイダー・フォレスト−懺悔−
変化して行くことは、我々観客も受け入れなければいけない
ところだろう。                    
そして今回、チェンが助っ人に呼んだのが、チェン製作『ジ
ェネックス・コップ』に主演したニコラス・ツェーとダニエ
ル・ウー。さらにジェット・リーの跡を継いだ『ブラック・
マスク2』のアンディ・オンら、若手を揃えての作品だ。 
でも、チェンも簡単には彼らに負けていないのは立派と言え
るところだろう。特に、映画の後半には、かなりハードなア
クションも見せてくれる。この後半こそ、チェンの本領発揮
と思うのだが…なお、ツェーとの本格的な共演は、これから
も期待したいところだ。                    
                           
『スパイダー・フォレスト−懺悔−』(韓国映画)    
昨年の東京フィルメックスや、サン・セバスチャン映画祭の
新人監督部門、トロント映画祭などに出品されたソン・イル
ゴン脚本、監督による作品。              
誰の思い出にも残っていない死者の魂が彷徨うという蜘蛛の
森。主人公はその森の中で二つの死体を発見する。一つは自
分の上司、もう一つは恋人。その現場から逃げた男を追った
主人公は返り討ちに合い、さらに意識が朦朧としたまま車に
跳ねられる。                     
病院で意識を取り戻した主人公は、意識不明のまま14日間が
経過したことを知る。そして事件を警察に通報し、警察は二
つの死体を発見するが…怪しげな気配の森の中で、怪しげな
気配の事件が進行して行く。そして捜査に当る刑事は、次々
に謎に突き当たる。                  
雰囲気は良いし、これでもう少しお話がファンタスティック
だったらと思ってしまう。いや充分ファンタスティックなの
だが、何かもう一歩踏み込むことを躊躇しているような、そ
んなもどかしさを感じる作品だった。          
監督は生真面目な人なんだろうな…そんな印象を持つ。その
真面目さが好感できる作品ではあるが、そこで止まってしま
っている感じだ。先に書いたように雰囲気は良いし、その雰
囲気を楽しむだけでも良いと言える作品なのかもしれない。
でも、何かもったいない感じもした。             

01月14日(金)
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