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On the Production
by 井口健二
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■第21回
「2度目」という意味だが、それが複数形になっているとこ
ろがオリジナルの無気味さだった。           
 そしてこのリメイクの計画では、最初はリック・ジャフェ
の脚本から、アマンダ・シルヴァ、ロジャー・エイヴァリ、
さらにジョン・ブランカト、マイクル・フェリスらの脚本が
検討され、監督にも一時はジョナサン・モストウの名前も上
がっていたということで、決定までにはかなりの曲折があっ
たようだ。                      
 なお、今回発表されたアミエル監督は、93年の『ジャック
・サマースビー』、95年の『コピーキャット』、99年の『エ
ントラップメント』などの作品歴があり、そして新作は、ヒ
ラリー・スワンク演じる宇宙パイロットとアーロン・エック
ハート演じる科学者による地底探検という、かなり本格的な
SF映画。まあいろいろな傾向の作品をそつなくこなしてい
る感じだ。因に、93年の作品はフランス映画がオリジナルの
リメイクでもある。                  
 キャスティングなどは未定だが、来年早々の撮影が予定さ
れている。                      
        *         *        
 3本目は、68年イギリス製作のスパイスリラー“A Dandy
in Aspic”のリメイクをソニー傘下のコロムビアと製作者の
メイス・ニューフェルドが計画している。        
 このオリジナルは、日本では『殺しのダンディ』の邦題で
公開されているが、実は監督のアンソニー・マンが製作中に
死去したという曰く付きの作品。映画自体は主演のローレン
ス・ハーヴェイが引き継いで完成させたが、ベルリンを舞台
にした二重スパイの物語で、主人公は自分自身への暗殺命令
を受けてしまうというもの。元々話が複雑なところへ、それ
ぞれの側を描くシーンの切り替えが速すぎて、ガイドブック
によると「物語を追うのがほとんど不可能」という飛んでも
ない作品になってしまっている。            
 それでも、ガイドブックでは星2つが付いているというこ
とは、まずまずの評価ということになる訳だが、さてリメイ
クではこれをどのように料理してくれることか。脚本は、ア
シュレイ・ジャド主演の『ハイ・クライムズ』などを手掛け
ているユリ・ツェルツァーとカリー・ビックリーが6桁半ば
($)の契約金で担当することになっている。      
        *         *        
 コロムビアでは、もう1本、63年製作のミュージカル映画
“Bye Bye Birdie”のリメイクも検討されている。この作品
は、先日亡くなったジョージ・シドニー監督の絶頂期の作品
の一つで、元々はエルヴィス・プレスリーが兵役にとられた
際の騒動にヒントを得たとも言われるブロードウェイ・ミュ
ージカルから映画化されたもの。オリジナルは『アラビアの
ロレンス』に次いで70mmで製作された。なお、95年にはテレ
ビ化もされているようだ。ただし、オリジナルの内容をその
ままリメイクしてもピンと来ないような気がするが、どうす
るのだろうか。                    
        *         *        
 続いては、学園ものの映画の話題が2本届いている。  
 まずは、『スクービー・ドゥー』にダフネ役で出演してい
たサラ・ミッシェル・ゲラー主演で“A Semester Abroad”
という計画が発表されている。この作品は、ゲラーが出演中
のテレビシリーズ“Buffy the Vampire Slayer”の02−03
年シーズンの撮影終了後に予定されているもので、多分ゲラ
ーにとってはこれが最終シーズンとなった後での、本格的な
映画女優として歩み始める第1歩の作品になるということだ。
 物語は、ニューヨークの下町クイーンズで育った負けん気
の強い少女が、奨学金を得てロンドンのエリートが集う大学
に留学するというもの。当然そこでのカルチャーギャップな

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08月15日(木)
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