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On the Production
by 井口健二
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■第17回
今回の企画に当っては、当時のコスチュームデザイナーとも
交渉してデザインの使用許可を受けているそうだ。    
        *         *        
 ということで、お次は『スパイダー・マン』の大ヒットを
生み出したサム・ライミ監督の情報を紹介しよう。    
 『スパイダー・マン』の第2作の撮影は03年の初めからに
予定されているが、その前にライミと彼の長年のパートナー
の製作者ロブ・ターペットがファンタシー、ホラー、SF専
門のプロダクションを設立。中規模予算でこれらのジャンル
の作品を継続的に製作する計画が発表された。因にこのプロ
ダクションは、ドイツの大手エンターテインメント企業セネ
ターの協力の下に設立されたもので、今後は同社から100%
の出資を受けて映画製作に当り、製作された作品の全世界配
給権をドイツの会社が得るということだ。        
 そしてその第1作の計画が早くも発表されている。この第
1作の題名は“The Boogeyman”、見るからに中規模予算の
ホラーという感じの題名だが、脚本はエリック・クリプケと
いう脚本家が手掛けている。内容は、子供の頃の寝室での恐
怖体験がトラウマになっている若者が、父親の死後に生家に
戻り、自分のトラウマが想像によるものか、実際に恐怖の怪
物がいたのか調べるというもの。            
 何だか『モンスターズ・インク』の続きのような感じもす
るが、ライミは「自分が観客として映画館の座席に着いたと
きに、はらわたを締め上げられるような恐怖を体験できる映
画を目指したい」としている。また「最近はなかなかそうい
う作品を作れる環境になくなっているが、自分たちの会社を
持つことで創意に満ちたホラー作品を発表する場にしたい」
ということだ。                    
 情報から見てライミが自分で監督するものではないようだ
が、脚本のクリプケは、“Truly Committed”や“Battle
of the Sexes”といった受賞歴のある短編作品の脚本監督で
知られているということだ。また製作費には、1800〜2000万
ドルの「リーズナブルな予算」が予定されているそうだ。  
        *         *        
 もう1本、監督の情報で、『パーフェクト・ストーム』の
ウォルフガング・ペーターゼンがワーナーで、オースン・ス
コット・カード原作のヒューゴ・ネビュラ同時受賞シリーズ
“Ender”シリーズの映画化に乗り出すことが発表された。
 このシリーズは、今までに“Ender's Game”と“Ender's
Shadow”の2作が発表されているようだが、原作者のカード
自身が脚本の第1稿を手掛けることになっている。また同時
にゲームソフトの契約もされているということだ。    
 物語は、2種類のエイリアンの戦闘に巻き込まれて地球上
の人類のほとんどが消えてしまった世界を舞台に、残された
政府が子供たちを戦争のために訓練するといもので、子供た
ちに戦闘ゲームをさせ、その勝者の中からエイリアンとの戦
いの指導者を求めて行くというお話。オリジナルは77年に短
編小説で発表され、その後に長編化シリーズとなっている。
97年にポール・ヴァーホーヴェンが監督したロバート・A・
ハインライン原作の『スターシップ・トゥルーパーズ』を思
い出させる内容だが、アメリカの報道では、『ハリー・ポッ
ター』と『スター・ウォーズ』を合わせたような内容と紹介
されていた。                     
 この作品を、『Uボート』のペーターゼンが映画化する訳
だが、ペーターゼン自身は「小さな少年が世界を救うという
テーマは、『ネバーエンディング・ストーリー』で経験済み
だ」と語っており、一方、原作者のカードは「監督は私の物
語の意味を良く理解してくれている。私の子供は『ネバーエ
ンディング…』を見て育ったので、私自身が監督の手腕は良
く判っているし、彼に期待している」と語っているそうだ。

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06月15日(土)
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