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On the Production
by 井口健二
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■ヴィヴァルディと私、ニッポン狂想曲、名無し
その誹謗中傷は殆んどが捨てアカで行われており、その元を
解析して行くと3人の政治家(2人は国会議員)に繋がるのだ
そうだ。能登の問題は落選した前の県知事にも取材して欲し
かったが、製作者の意図はそこにはないようだ。
そこから視点は安倍暗殺とトランプ暗殺未遂に繋がり、真犯
人は他にいるという観点からまことしやかに伝えられるある
問題に繋げられる。そしてそれはコロナワクチン問題とも繋
がっているという指摘がなされる。
その問題を様々な分野の専門家や著名人たちの証言やインタ
ヴューによって綴って行く。
出演は山本太郎、大石あきこ、船瀬俊介、小林興起、孫崎享
原口一博、エマニュエル・パストリッチ、乗松聡子、ピータ
ー・カズニック、石川知裕、辻恵、平野貞夫、高橋清隆、植
草一秀、奥野卓志、井上正康、池田としえ、川田龍平、甲斐
正康、鳩山友紀夫。
実に多士済々という感じの人々が証言やインタヴューに応え
ているものだが、特に映画の後半ではその論点は所謂ディー
プステートに繋げられており、それを信じるか否かは観る側
の判断になる作品だ。
とは言え暗殺未遂から議事堂襲撃に至るトランプ問題では、
トランプを擁護しているように見せて実はディープステート
に踊らされているというようにも見え、安倍晋三の立場も含
めてなかなか面白い考察にも思えた。
それとコロナワクチン問題に関しては、実は昨年9月に全く
科学に基づかない半ワク論者の意見だけを垂れ流した作品を
観せられて、その時はあまりの酷さに評価を取りやめたが、
本作では視点も変えてそれなりの感じはした。
しかもそれもディープステートに絡まるという。この辺は確
かに面白いという感じだった。それを信じるか否か、その判
断の一助にはなる作品だ。そしてその観点にはある種の痛快
さも感じられた。
公開は5月16日より、東京地区は新宿K's cinema他にて全国
順次ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社青空映画舎の招待で試写を観て
投稿するものです。

『名無し』
2025年10月紹介『爆弾』で日本アカデミー賞最優秀助演男優
賞受賞の佐藤二朗が、2020年3月22日付題名紹介『はるヲう
るひと』以来の原作・脚本・出演で描いた作品。なお監督及
び脚本協力として2024年12月紹介『嗤う蟲』などの城定秀夫
がクレジットされている。
登場するのは突然殺人鬼となった男。彼は目に見えない凶器
で次々に人を襲い、命を奪って行く。その事件には当然捜査
本部が立てられるが、それまでに犯罪の記録がなく、身元も
はっきりしない男は捜査網を潜り抜けてしまう。
それでも警察は何とか彼の住まいを見つけ出し、そこで張り
込みが開始されるが、男の想定外の動きから刑事が襲われ、
拳銃を奪われる事態になってしまう。このため本庁が動き出
し、地元の刑事たちは隅に追いやられるが…。
共演は2025年3月紹介『金子差入店』などの丸山隆平、同年
5月紹介『蔵のある街』などのMEGUMI、2026年3月紹介『幕
末ヒポクラテスたち』などの佐々木蔵之介。さらに夙川アト
ム、望月歩、久保勝史、東宮綾音、大高洋夫、しおつかこう
へい、久松信美、今藤洋子らが脇を固めている。
恐らく今年一番の問題作と言われそうな作品だろう。佐藤の
原作は映画化不可能とされて最初は配信マンガで映像化され
たそうだが、それが城定監督の力も借りて映画化が実現した
というところのようだ。
テーマ的には超能力ものということになるが、それに振り回
される幼少期というのはスティーヴン・キングの『ファイア
・スターター』にも似た衝撃というか悲しみを感じる。そん
な異能者ゆえの苦悩が描かれた作品だ。
しかし佐藤はそこから苦悩を爆発させる方向に物語を持って
行ってしまう。それが佐藤らしさではあるのだけれど、それ
が一般の観客に理解されるか? でもこれでこそ主人公の苦
悩が最大限に表現されているものでもあるのだ。
しかもそれは現代社会において普遍的に見られる事象かもし
れない。それを見て見ぬふりをして我々は生きてしまってい

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04月05日(日)
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