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On the Production
by 井口健二
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■死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ、スペシャルズ
なおこの映像は個人的に記録されたホームムーヴィとして登
場するが、それがカラーフィルムで撮影されていたという設
定。因にカラーフィルムは1936年にドイツ・アグファ社で開
発されており、時代考証も正しいものだ。
こんなメンゲレの跋扈する時代が再来しないように、今観て
しっかりと考えておきたい作品だ。
公開は2月27日より、東京地区はシネマート新宿、シネスイ
ッチ銀座他にて全国ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社トランスフォーマーの招待で試
写を観て投稿するものです。

『スペシャルズ』
2023年4月紹介『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』などの
内田英治原案/脚本/監督で、Snow Man佐久間大介を主演に
迎えてダンスバトルを中心に据えたアクションムーヴィ。
開幕は、首都高のトンネルで繰り広げられるカーチェイスと
ガン・アクション。これがCGI多用とは思われるものの見
事に決まっていて、アクション映画の掴みとしては上出来と
言えるものだ。
そこで標的を射殺するがそれは替え玉。その失敗を依頼者に
報告する殺し屋に耳寄りな情報が提供される。それは本物の
標的が1年に一度だけある場所に確実に現れるというもの。
そこは孫娘が出場するダンス大会の客席だった。
そのため殺し屋はダンス大会の舞台上から客席にいる標的を
狙う計画を立てるが、そのためには自らがダンス大会に出場
しなければならなくなる。そこでダンス経験があるとされる
一匹狼の殺し屋たちが集められるが…。
ひと癖もふた癖もある面々がダンス大会出場を目指して悪戦
苦闘を繰り広げる。
共演は椎名桔平、NTC中本悠太、劇団EXILE 青柳翔、それ
に小沢仁志(この面子で踊る!)。そして2012年生まれの羽楽
(うらら:13歳が素晴らしい)。さらに前田亜季、平川結月、
矢島健一、六平直政、石橋蓮司らが脇を固めている。
なお脚本には生活描写に定評があるという劇団マチルダアパ
ルトマン主宰の池亀三太が参加しており、またダンスシーン
の振り付けは2025年の関西万博開会式のパレードの振り付け
などを手掛けたakane が担当している。
「殺し屋がダンス!?」という惹句でどんなものかと心配した
が、物語は予想以上にしっかりしたもので、さすが内田英治
監督という感じの作品だった。それにしても椎名、青柳、小
沢が踊るというのは前代未聞の作品だろう。
そんな面々でのダンスバトルというのも見ものだが、それも
ジャンルがバラバラ。しかもそれぞれが理由のあるダンスと
いうのも上手い展開だった。その中で佐久間には敢えて普段
と違うジャンルへ挑戦というのも気が利いている。
それにしても椎名らには決してうまいとは言えないものの、
恰好は良くてこれなら若い人にもアピールするかも? とい
うダンスに振り付けられているのには感心した。物語に併せ
てこれも納得できるポイントだった。
脚本と振り付けの勝利。正にお見事という感じの作品だ。た
だこの作品なら、最後に六平、石橋らも踊るインド映画風の
グランドフィナーレが欲しかったかな…? そこはちょっと
残念?
公開は3月6日より全国ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社エイベックス・フィルムレーベ
ルズの招待で試写を観て投稿するものです。

01月18日(日)
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