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On the Production
by 井口健二
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■爆弾、プラハの春 不屈のラジオ報道
こうして止む無く国際報道部のメムバーとなった主人公に、
運命の波が押し寄せてくる。
出演は本作でチェコ・アカデミー賞主演男優賞ノミネート及
びスロバキア・アカデミー賞主演男優賞受賞に輝いたヴォイ
チェフ・ヴォドホツキーと、チェコ・アカデミー賞助演男優
賞受賞のスタニフラフ・マイエル。
さらに本作でチェコ・アカデミー賞助演女優賞受賞のタチア
ナ・パウホーフォヴァー。そして雑誌モデル出身で本作に抜
擢されたオンドレイ・ストゥプカらが脇を固めている。
脚本と監督は、俳優としてチェコ・アカデミー賞助演男優賞
の受賞歴もあるというイジー・マードルが担当した。
「プラハの春」とその終焉は当時予備校生で70年安保闘争を
目の当たりにしていた自分には衝撃だったが、この弾圧が共
産圏で起き、イデオロギー由来でないことにも考えさせられ
る出来事だった。
その中でさらにこんなドラマがあったことには驚きを禁じ得
なかったが、しかも主人公が当時の言葉でいわゆるノンポリ
であったことには自分自身に照らしていろいろ考えさせられ
た。因に自分も大学では通信を学んだ身であった。
そんなことで親近感も湧く作品だったが、現代に照らしても
何時このような弾圧が起きないとも限らない、そんな恐ろし
さも感じる作品だった。
公開は12月12日より、東京地区はヒューマントラストシネマ
有楽町、新宿武蔵野館他にて全国順次ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社アットエンタテインメントの招
待で試写を観て投稿するものです。

10月05日(日)
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