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On the Production
by 井口健二
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■おばあちゃんと僕の約束、秋が来るとき、ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今、金子差入店
一人娘がいたが、実業家と結婚してパリで暮らす娘とは確執
があるようだ。そんな娘が孫を連れて来てくれた日、彼女は
山で採ったキノコの料理を振舞うが…。
その料理を一人だけ食べた娘が中毒を起こし、病状は軽くて
救急搬送された病院で回復したが、退院した娘は孫を連れて
パリに帰ってしまう。そして悲嘆にくれる彼女は近所に住む
親友に慰められ、そこから彼女の過去が紐解かれる。
実は彼女には拭い去ることのできない暗い過去があり、それ
が彼女と娘との確執を生んでいた。一方、娘にも離婚の危機
が迫っており、そのため娘は母親の財産を求めて帰省もして
いたようだ。そしてパリに戻った娘に事件が起きる。
出演は1943年生まれで主に舞台で活躍しているエレーヌ・ヴ
ァンサン、1950年生まれで女優、脚本家、映画監督でもある
ジョジアーヌ・バラスコ。そして2004年2月紹介『スイミン
グ・プール』以来のオゾン作品出演となったリュディヴィー
ヌ・サニエ。
他に、2022年5月紹介『アプローズ、アプローズ!』などの
ピエール・ロタン。さらにガーラン・エルロス、ソフィー・
ギユマンらが脇を固めている。
実は映画は孫との絡みのシーンが多くて、上記のタイ作品と
2日続けて観ていてその対比も面白かったものだが、上の作
品が人情で見せるのに対して、本作ではオゾン監督らしく見
事な展開を披露してくれたもの。正にドラマだ。
しかもファンタスティックな描写もあって、オゾンファンと
しては堪らない作品になっている。ただリュディヴィーヌ・
サニエがちょっと損な立ち回りなのが残念かな。そこに救い
はちゃんとあるが。
いずれにしても映画を観たという感覚にしてくれる作品だ。
それにしても映画の背景にあるものが重く深い。
公開は5月30日日より、東京地区は新宿ピカデリー他にて全
国ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社ロングライドの招待で試写を観
て投稿するものです。
『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』
“Bridget Jones: Mad About the Boy”
ヘレン・フィールディングが執筆する新聞連載コラムから、
2001年に第1作が映画化されたシリーズの最新作。第1作で
アカデミー賞🄬 候補になった主演のレネー・ゼルウィガーと
原作者が製作総指揮も務めている作品。
実はシリーズの今までの作品は観ていなくて今回が初鑑賞と
なったものだが、まあ何というかこれが現代に受ける作品な
のだろうなあ、というのが第一の感想だ。特に女性の描き方
には現代女性の共感を呼ぶところも多いのだろう。
そんな作品の物語は、前作でようやく妊娠、結婚に漕ぎ着け
た主人公がシングルマザーになっているところから始まる。
その理由はすぐに明らかにされるが、そこから徐々に話が深
まって行く展開はさすがイギリス映画と言う感じがした。
そして育児もひと段落付きそうになった主人公は、周囲の勧
めもあって若いカリスマナニーを雇って元の職場への復帰を
果たすが、昔通りとは行かない思惑通りではない事態も発生
する。そんな中で新しい恋も芽生えるが…。
この部分で字幕は米語のベビーシッターだが、台詞は英語で
ナニーと呼んでいるのは面白かった。ここもイギリス映画と
言う感じがするもので、原作者が製作総指揮も務めているの
が判る感じだ。
ここから主人公が最高な今を見付けるまでが描かれて行く。
共演はヒュー・グラント、キウェテル・イジョフォー、レオ
・ウッドール、コリン・ファース、エマ・トンプソン、ジェ
マ・ジョーンズ、ジム・ブロードベント。さらに子役のカス
パー・クノプフ、ミラ・ヤンコヴィッチ。
他に同僚役のサリー・フィリップス、シャーリー・ヘンダー
スン、ジェームズ・キャリス、サラ・ソルマーニ、ニール・
ピアソン。またレイラ・ファーザド、ジョゼッテ・シモン、
ニコ・パーカーら新旧のキャラクターが脇を固めている。
主人公がシングルマザーになっている理由が、最近になって
アメリカ=トランプ政権で問題となっている部分だったりし
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03月16日(日)
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