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On the Production
by 井口健二
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■私にふさわしいホテル、敵
諭、松尾貴史らが脇を固めている。
作品は初号を観た原作者から「傑作です」との回答を貰った
そうだが、特に映画の前半はディテールにも凝っていて楽し
めるものになっている。しかし結末はちょっと呆気なさ過ぎ
るかな?
勿論原作者の意図もそこにある訳ではないから、あっけない
結末もそれを反映していることは理解するが。映画は映画と
しての何か大団円みたいなものが欲しかった気もしたかな。
それで原作者を納得させるのもハードルは高いが。
でもまあそんなことは抜きにして映画作品として面白いし、
俳優もそれをよく体現している作品ではある。とは言え筒井
作品の映画化は定番の作品は別として、つくづく難しいもの
だなあとも思えた。それをよくやってくれた作品だ。
公開は2025年1月17日より、東京地区はテアトル新宿他にて
全国ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社ハピネットファントム・スタジ
オ/ギークピクチュアズの招待で試写を観て投稿するもので
す。
* *
今回紹介の2作品は実は同じ日に同じ会場で連続で観たも
のだが、後者の原作者の筒井康隆氏は以前は上京時の定宿が
「山の上ホテル」で、僕は一度だけだが東京で集まっていた
SFファンでは呼ばれて会いに行った人も多かったものだ。
偶然のことだが、そんな繋がりでこの2本立てには心惹か
れるものがあった。
10月13日(日)
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