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On the Production
by 井口健二
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■わたしたちの国立西洋美術館、658km陽子の旅、水は海に向かって流れる、ミーガン
な人物が係ってくる。そして亡父の幻影も現れ始める。
共演は、2010年9月紹介『海炭市叙景』(熊切和嘉監督)などの
竹原ピストル、2018年11月25日付題名紹介『宵闇真珠』などの
オダギリジョー。さらに黒沢あすか、見上愛、浜野謙太、風吹
ジュンらが脇を固めている。
脚本は映画監督でもある室井孝介がTSUTAYA CREATORS'PROGRAM
で2019年に脚本部門受賞をしたもの。その原案から熊切監督が
『海のルルル』という未制作の作品で組んでいる脚本家の浪子
想が完成させているようだ。
音楽を『海炭市叙景』以来4作目のジム・オルーク。エンディ
ングテーマ曲はオルークと、2021年『ドライブ・マイ・カー』
の音楽を担当した石橋英子が手掛けている。
主人公がヒッチハイクする自動車のナンバープレートを見てい
ると、いつまでも福島県を出られないことに焦燥を覚えたが、
これは意図的だったのかな。そんな焦燥感を持ちながら主人公
が行きかう人々は人格者であったりそうでなかったり、様々な
出逢いが確実に彼女を変えて行く。
これこそは岐路に立たされた人間が一歩を踏み出して行く、そ
んな物語が展開されていた。
公開は7月28日より、東京地区は渋谷のユーロスペース、テア
トル新宿他にて全国順次ロードショウとなる。

『水は海に向かって流れる』
2018年〜20年に雑誌連載されて第24回手塚治虫文化賞新生賞を
受賞した田島列島原作漫画を、2011年6月紹介『極道めし』や
2018年12月2日付題名紹介『こんな夜更けにバナナかよ』など
の前田哲監督が、広瀬すずを主演に迎えて映画化した作品。
最初に登場するのは高校生の男子。彼は実家からの通学が不便
なため叔父の家に居候しに来たのだが、土砂降りの中を駅まで
迎えに来てくれたのは見知らぬ女性だった。そして案内された
のは、叔父やその女性ら4人が暮らすシェアハウス。
そのシェアハウスに暮らすのは、親には内緒で脱サラして漫画
家になっている叔父と、OLの女性、それに女装の占い師と、
海外出張の多い大学教授。そんな多士済々のメムバーの中での
生活が始まる。しかし彼と女性の間にはある因縁があった。
共演は、2017年1月紹介『3月のライオン』などで主人公の幼
少期を演じていた大西利空。2012年4月紹介『苦役列車』など
の高良健吾。2018年9月紹介『青の帰り道』などの戸塚純貴。
CM、テレビで活躍し本作が映画初出演の當真あみ。
さらに勝村政信、北村有起哉、坂井真紀、生瀬勝久らが脇を固
めている。
脚本は2015年のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』などの大島里美。
主題歌の「ときめき part1」をスピッツが書き下ろしで手掛け
ている。
主人公らに係る因縁話がかなり壮絶で、その重荷を全て一身に
背負って生きる女性の姿を広瀬が丁寧に演じている。個人的な
印象では広瀬アリスの妹という感じだった女優が、こんな演技
を出来るということにも感銘を受ける作品だった。
正直に言えばアリスの顔が透けて見える感じのシーンもあった
が、それが却って相乗効果のような感じもして、こういう立ち
位置で姉妹がお互いに影響し合えれば、それも上手く行くので
はないかという感じもしたものだ。
それにしてもこんなシチュエーションをよく考え付いたものだ
という感じの作品でもあった。
公開は6月9日より、東京地区はTOHOシネマズ日比谷他にて全
国ロードショウとなる。

『ミーガン/M∃GAN』“M3GAN”
4月9日紹介『ソフト/クワイエット』など最近度々登場する
ブラムハウス・プロダクションが、2016年6月紹介『死霊館』
シリーズなどのジェームズ・ワンと組んで、超常現象ではない
SFベースのホラーに挑んだ作品。
主人公は玩具メーカーで知育玩具の開発に勤しむ女性科学者。
そんな彼女は会社に隠れて子供の友達になれるアンドロイドの
研究を続けていた。そんなある日、姉一家が交通事故に遭い、
彼女は幼い姪を引き取ることになる。
ところが、仕事の期限に追われる主人公は姪の相手をしている
時間がなく、やむなく彼女は研究中のアンドロイドを姪に与え

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04月23日(日)
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