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On the Production
by 井口健二
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■リンキング・ラブ
ない行動が描かれる。監督は2013年3月紹介『モンスター』
などの大九明子。主演はNHK『あまちゃん』などの松岡茉
優。他に2009年4月紹介『色即ぜねれいしょん』などの渡辺
大知と、2016年2月紹介『あやしい彼女』などの北村匠海。
さらに『リンキング・ラブ』にも出ていた石橋杏奈、『モン
スター』などの趣里らが脇を固めている。公開は12月23日よ
り、東京は新宿シネマカリテ他で全国ロードショウ。)
『シネマ歌舞伎 め組の喧嘩』
(歌舞伎を映画館で上映する「シネマ歌舞伎」の第29弾は、
2012月5月に東京浅草「平成中村座」で上演された『神明恵
和合取組』の舞台。物語は町奉行管轄の町火消しと、寺社奉
行管轄の相撲取りがふとしたことから諍いとなり、血気盛ん
な両者が大乱闘を繰り広げるというもの。それを感情の動き
を見せる表情のアップなど、シネマ歌舞伎ならではの演出も
含めて、存分に堪能させてくれる。主演は「平成中村座」の
主宰で、この舞台が最後となった十八世中村勘三郎。それを
思うと辛くもなるが、舞台のフィナーレの演出というか、そ
こに設けられた大仕掛けは、これこそ大団円に相応しいもの
になっている。公開は11月25日より、東京は築地の東劇他、
全国56館でロードショウ。)
『エルネスト』
(チェ・ゲバラと共に闘ったフレディ前村ウルタードの生涯
を描いた日本キューバ合作映画。ボリビア出身日系2世の前
村は医学を志してキューバの国立ハバナ大学に留学。しかし
キューバ危機の状況下でチェと出会い、その革命に賭ける姿
に心酔した前村は、ボリビアの軍事政権打倒に向かうチェの
部隊に参加。そこでチェのファーストネームであるエルネス
トを戦士名として与えられ、エルネスト・メディコと名告る
ことになる。この前村にオダギリジョーが扮し、全編スペイ
ン語の台詞に挑んでいる。他にキューバ革命直後に来日した
チェを取材する広島の記者役で永山絢斗が出演。脚本と監督
は2016年4月紹介『団地』などの阪本順治。公開は10月6日
より、東京はTOHOシネマズ新宿他で全国ロードショウ。)
『レミングスの夏』
(江戸川乱歩賞受賞作家・竹吉優輔の原作を、2012年『ゆめ
のかよいじ』などの五藤利弘監督が映画化したヤングミステ
リー。小学時代に仲良しだった男女が再結集し、ある作戦を
実行する。それは過去の哀しみを振り切るための覚悟の行動
だった。出演は、前田旺志郎、菅原麗央、平塚麗奈、瑚々、
桃果。他にモロ師岡、田中要次、渡辺裕之、大桃美代子らが
脇を固めている。都市伝説や様々な要素を絡めて、物語には
いくつかの心を揺さぶられるようなエピソードもあり、展開
は巧み、ただここだと言えるハイライトがなく、全体として
は凡庸な印象かな。公開は9月30日より撮影地茨城県で先行
上映の後、全国順次ロードショウ。東京では10月1日に渋谷
ユーロスペースにて舞台挨拶付き上映が行われる。)
『ビジランテ』
(2016年1月紹介『太陽』や今年4月2日題名紹介『22年目
の告白』などの入江悠監督が原点に戻ったと自称する作品。
原点に戻ったというからてっきり『サイタマノラッパー』か
と思いきや、これは飛んでもなく骨太の作品だった。物語の
背景は大型ショッピングモールの誘致を巡る田舎町の政争。
そこに暴力的な父親に育てられた3兄弟の確執が絡む。因に
原点というのは、監督の出身地の埼玉県深谷市が舞台のよう
だ。出演は大森南朋、今年1月29日題名紹介『コスメティッ
クウォーズ』監督の鈴木浩介、桐谷健太。他に篠田麻里子、
菅田俊、嶋田久作らが脇を固めている。篠田の女っぷりも良
い。公開は12月9日より、東京はテアトル新宿他で全国順次
ロードショウ。)
『バリー・シール アメリカをはめた男』“American Made”
(アメリカCIAと南米の麻薬組織を手玉に取ったという男
の実話に基づくとされる作品。民間航空会社のパイロットが
その操縦技術を買われてCIAにリクルートされる。その任
務は、紛争地域を低空で飛行して反政府軍の基地などを撮影

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09月24日(日)
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