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On the Production
by 井口健二
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■フィフス・ウェイブ、テラフォーマーズ、デッドプール、シチズンフォー スノーデンの暴露
巨大化して知能を持つといってもゴキブリはゴキブリ、当然
駆除の対象と考えられている訳で、その戦いには容赦の欠片
もない。兎に角、蹴散らして蹴散らしてという、その手の描
写が好きな人には格好の展開となるものだが、あに図らんや
ゴキブリ側も人間以上の戦闘力を持っていた。
出演は、伊藤英明、武井咲、山下智久、山田孝之、小栗旬。
さらにケイン・コスギ、菊地凛子、加藤雅也、小池栄子、篠
田麻里子、滝藤賢一、太田莉菜、福島リラ、渋川清彦。現状
の日本映画界ではかなりマニアックと言える顔触れが揃えら
れている。
実は本作は先々週にも試写を観たが、その際は物語に矛盾を
感じ紹介を手控えた。ところが同様の感じは公開中の『僕だ
けがいない街』でもあったもので、ふと自分に誤解があった
かもという疑念が生じた。それで先の作品に関しては手遅れ
だったが、本作では再度試写を観せて貰ったものだ。
でまあ矛盾の何点かには台詞などで一応の説明があったが、
ある1点に関してはSFファンとしてやはり疑問が残るもの
だった。それはテラフォーマーがコミュニケーションシステ
ムを持っていることで、ここでタイムラグの問題は仕方ない
として、何故ここにあるのかの説明がない。
それは本作は大長編の端緒ということで、追々その説明はあ
るのかもしれないが、これを渡せる状況があった上での本作
の任務の意味とは何なのか、その疑問は解消できなかった。
この疑問が解消される続編が作られることを期待するもので
はあるのだが。
公開は4月29日より、全国一斉ロードショウとなる。
『デッドプール』“Deadpool”
2010年『ピープル』誌が選ぶ「最もセクシーな男」にも選ば
れた俳優ライアン・レイノルズが、アメコミ史上で最もいい
加減と言われるキャラクターに扮したマーヴェルコミックス
映画化作品。
主人公は元特殊部隊の隊員だが、酒や娼婦との放蕩暮らしの
果てにガンの余命宣告を受けてしまう。ところが、とある男
の誘いで死んで元々の人体実験に参加。そして過酷な試練の
末に驚異的な治癒能力と不死の肉体を手に入れてしまう。
斯くして元特殊部隊員の戦闘能力も活かしたヒーローの誕生
となるが、根っからのいい加減な性格は変わらず、アヴェン
ジャーズからの誘いも断って、独立独行のアンチヒーローの
道を歩み出す。
とは言え悪い奴には対抗する正義感は持ち合わせているよう
で、まずは彼の肉体を生み出し、自らも驚異的な肉体を得た
武器商人との闘いが開幕する。その闘いにはアヴェンジャー
ズからの支援も加わるが…。
共演は、2015年3月紹介TVシリーズ『GOTHAM』にも出演中
のモリーナ・バッカリン、2015年の『トランスポーター/イ
グニション』でジェイスン・ステイサムの跡を継いで2代目
運び屋を襲名のエド・スクレイン。
さらに2013年5月紹介『ワイルド・スピード/ユーロ・ミッ
ション』などのジーナ・カラーノ、2014年7月紹介『トラン
スフォーマー/ロストエイジ』などのT・J・ミラーらが脇
を固めている。
脚本は、2010年5月紹介『ゾンビランド』や2013年4月紹介
『G.I.ジョー バック2リベンジ』などのレット・リーズ
とポール・ワーニック。監督は2011年4月紹介『スコット・
ピルグリムvs.邪悪な元カレ軍団』などのVFXを手掛け、
本作で長編映画デビューのティム・ミラーが担当した。
主演のレイノルズは2011年7月紹介『グリーン・ランタン』
でもアメコミヒーローに扮したが、実は2009年公開の『ウル
ヴァリン:X-MEN ZERO』では先にデッドプールに扮している
など、かなり思入れはありそうだ。
それでまあこの2人のヒーローの役作りと言うか作品の乗り
はよく似たものになっている。ただし、比較的真面目な性格
だった前作に対して本作は、アメコミ史上最もいい加減とい
うことで、その乗りは本作の方が合っているのかな?
しかも映画中では一部のシーンにぼかしが入るなど、アメリ
カではR指定になったという作品でかなり強烈なもの。その
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03月20日(日)
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