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On the Production
by 井口健二
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■マッドマックス 怒りのデス・ロード、インサイド・ヘッド
を抜け出して司令部に帰り着くことができるのか…。それは
記憶の迷宮での大冒険へと2人を誘う。そして「かなしみ」
の感情に託された大事な使命とは!
思春期の少女の精神問題を扱った作品では、1999年ウィノナ
・ライダーが製作総指揮と主演を務めた『17歳のカルテ』を
思い出すが、本作はそれを見事に平易なファミリードラマと
して描いた作品と言える。
脚本と監督は、『トイストーリー』での作画監督を担当し、
2009年9月紹介『カールじいさんの空飛ぶ家』などを手掛け
たピート・ドクター。その『カール…』のスピンオフ作品と
される『ダグの特別な1日』を手掛けたロニー・デル・カル
メンが共同監督として参加している。
僕自身は精神医学に明るい者ではないが、本作にはそんな僕
でも思わずニヤリとする場面が幾つもあり、「一家に1冊は
フロイトの本がある」と言われる精神病マニア大国アメリカ
で、この作品がどう評価されるか楽しみだ。
因に本作は5月のカンヌ国際映画祭でワールドプレミアされ
たもので、アメリカでの一般公開は6月20日。上述のアメリ
カ人を納得させるべく万全の準備がされているとは思うが、
正に映画制作者の正念場という感じの作品だ。
正直に言って僕は少し奇をてらった感じの作品を危惧してい
たのだが。試写を観終えての感想では、これは本物だという
印象を持った。アメリカ人の評価は未知数だが、サブキャラ
クターの設定など大人が観ても楽しめ納得できる作品だ。
日本公開は7月18日から、2D/3Dでの全国ロードショウ
となる。
06月07日(日)
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