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On the Production
by 井口健二
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■第200回(Golden Globe Awards, VES Awards, Oscar)
“Epic”−Boggan Crowds
『アナと雪の女王』−Elsa's Blizzard
“The Croods”
実写映画における合成賞候補は、
『エリジウム』
『ゼロ・グラビティ』
『アイアンマン3』−Barrel of Monkeys
『アイアンマン3』−House Attack
『ホビット・竜に奪われた王国』
映画部門の各賞の候補は以上の通り。
因に作品別の候補の数は、実写では『ゼロ・グラビティ』
が7部門8候補、『パシフィック・リム』が6部門6候補、
『ホビット』が5部門5候補、『アイアンマン3』が4部門
5候補、『スター・トレック』『ローン・レンジャー』『エ
リジウム』『マン・オブ・スティール』が2部門2候補、他
は1候補ずつ。
アニメーションでは、『アナと雪の女王』“The Croods”
“Epic”が4部門4候補、『くもりときどきミートボール』
『モンスターズ・ユニバーシティ』が2部門2候補、『怪盗
グルーのミニオン危機一発』が1候補となっている。
また今回は、『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュ
アロン監督に特別賞のVisionary Awardが贈られることも発
表されている。この賞はVFXの発展に寄与した映画監督に
贈られるもので、過去にはクリストファー・ノーランとアン
・リーが受賞しているとのことだ。
この特別賞も受賞した『ゼロ・グラビティ』が各部門賞で
も大本命であることは間違いなさそうだが、対抗の『パシフ
ィック・リム』がどこまで伸ばせるか。それにしても『ホビ
ット・竜に奪われた王国』がノミネート段階で意外と伸びな
かったのは、さすがに5本目ともなると既視感が強くなって
いるのかな。年末公開の最終作での巻き返しに期待したいも
のだ。
アニメーションは『アナと雪の女王』が本命であることは
変わりないと思うが、他の作品をあまり観ていないので、こ
ちらは多くは語らないことにしよう。
VES賞の受賞式は2月12日に予定されている。
* *
続いては1月16日に発表された米アカデミー賞の候補作。
こちらは気になる部門と作品を紹介しよう。
まずは今回も5作品となったVFX部門。その候補作には
『ゼロ・グラビティ』
『ホビット・竜に奪われた王国』
『アイアンマン3』
『ローン・レンジャー』
『スター・トレック イントゥ・ダークネス』
が選ばれた。上記のVES賞とでは『パシフィック・リム』
→『ローン・レンジャー』の交代だが、その『ローン・レン
ジャー』も助演賞の候補だから順当なところだろう。いずれ
にしても本命の『ゼロ・グラビティ』は動きそうにない。
今回は9作品が選ばれた作品賞は、
『それでも夜は明ける』
『アメリカン・ハッスル』
『キャプテン・フィリップス』
『ダラス・バイヤーズクラブ』
『ゼロ・グラビティ』
“Her”
『ネブラスカ』
『あなたを抱きしめる日まで』
“The Wolf of Wall Street”
実は『ゼロ・グラビティ』以外の作品も原題で示した2作
を除き試写を観せて貰ったものだが、時間が無く紹介を割愛
してしまった。
その中で特に気になっているのは、『ダラス・バイヤーズ
クラブ』。エイズを扱ったこの作品は主演賞、助演賞の候補
にもなっている男優2人の演技も素晴らしいが、実は映画の
中で主人公が日本を訪れるシーンがあって、そこで渋谷駅頭
に立った主人公の背景に映る書店の看板が赤い。
この看板は現在は白くなっているものだが、主人公が訪日
したとされる1990年代はこうだったもの。多分これは日本で
のロケの代わりに当時の写真を参考にしたCGIを使った怪
我の功名なのだろうが、長く渋谷で遊んでいた者としては、
そんなことも嬉しくなる作品だった。
5作品が選ばれた長編アニメーション作品賞は、
“The Croods”
『怪盗グルーのミニオン危機一発』
『アーネストとセレスティーヌ』(2012年6月10日付「フラ
ンス映画祭」で紹介)
『アナと雪の女王』
『風立ちぬ』
こちらはゴールデングローヴ賞の3候補にフランス作品と
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01月18日(土)
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