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On the Production
by 井口健二
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■エヴァの告白、ラッシュ/プライドと友情、偉大なるしゅららぼん、デリーに行こう!、BUDDHA2
在感を高めて行く。一方、ハントも陽気な性格を武器に元々
のスポンサーと共にF1に参入する。
そして1975年にラウダは初のチャンピオンを獲得し、この年
4位だったハントと因縁の戦いが再現される。
映画が描くのはその翌年の物語。ラウダは快調に勝利を重ね
2年連続のチャンピオンも確実と思われていた。その中で開
催された第11戦ドイツGPはレース前に豪雨に見舞われる。
だがレーサー会議で中止を求めるラウダにハントが反論し、
強行されたレースは悲惨な事故を招いてしまう。
映画は事故で生死の境を彷徨うラウダと、その間にポイント
を重ねてチャンピオンに迫るハント。そしてラウダの奇跡の
復活。そのライヴァルであるが故に、互いを高め合った2人
の男の姿を描いて行く。
出演は、ラウダ役に2009年『イングロリアル・バスターズ』
や2012年7月紹介『コッホ先生と僕らの革命』などのダニエ
ル・ブリュール、ハント役には2013年12月紹介『マイティ・
ソー/ダーク・ワールド』のソー役クリス・へムスワース。
他に、2010年12月紹介『トロン:レガシー』などのオリヴィ
ア・ワイルド、2008年7月紹介『コッポラの胡蝶の夢』など
のアレクサンドラ・マリア・ララ。
さらに2013年7月紹介『ワールド・ウォーZ』に出演のピエ
ルフランチェスコ・ファヴィーノ、2012年2月紹介『裏切り
のサーカス』に出演のクリスチャン・マッケイらが脇を固め
ている。脚本は2010年11月紹介『ヒアアフター』などのピー
ター・モーガン。
ロン・ハワードは1976年『バニッシング IN TURBO』が監督
デビュー作だが、それ以前の俳優時代には1973年『アメリカ
ン・グラフィティ』に主演するなど自動車が描かれる作品に
関係が深い。本作は、そんなハワードの面目躍如という感じ
もする作品だ。
公開は2月7日から、全国ロードショウとなる。

『偉大なるしゅららぼん』
2009年2月紹介『鴨川ホルモー』などの万城目学原作・奇想
小説の映画化。
本作の物語の舞台は滋賀県の琵琶湖。その湖畔の町=石走に
建つ城は江戸時代から現存し、日本で唯一の城に住む一族=
日出家が暮らしていた。そして一族は代々琵琶湖から授かる
特別な力を継承し、その力で町を実効支配もしていた。
主人公は、その日出一族の傍系の息子。しかし彼にも力は備
わり、彼は5歳、10歳の儀式を経て、15歳になったその日か
ら城に招かれ、力を高めるため修行を開始することになる。
その城には同い年の当主の息子やその姉も暮らしていた。
こうして主人公は当主の息子と共に高校にも通うことになる
が、その出で立ちは真っ赤な学生服。同級生からも浮きまく
りの2人はかなり尋常でない学園生活を始めることになる。
そこには日出家のライヴァル=棗家の息子もいて…
まあよくあるファンタシー掛かった学園物という感じの開幕
だが、それがやがて飛んでもない大騒動へと繋がって行く。
主演は、2012年7月紹介『ひみつのアッコちゃん』などの岡
田将生と2013年5月紹介『はじまりのみち』などの濱田岳。
共演は、2013年9月紹介『ルームメイト』などの深田恭子、
2013年12月紹介『僕は友達が少ない』などの渡辺大、2009年
3月紹介『THE CODE/暗号』などの貫地谷しほり。
さらに佐野史郎、村上弘明、笹野高史、田口浩正、小柳友、
津川雅彦、2011年2月紹介『高校デビュー』などの大野いと
らが脇を固めている。
企画・製作は2008年8月紹介『ハンサム★スーツ』や『高校
デビュー』などの山田雅子。スタッフでは、2012年7月紹介
『東野圭吾ドラマシリーズ“笑”』の中の第1笑「モテモテ
・スープ」を手掛けたCM監督出身の水落豊と脚本家ふじき
みつ彦が共に長編映画デビューを飾った作品のようだ。
実は、自分の両親の出身地が滋賀県琵琶湖東岸で映画の舞台
には多少土地勘もある。そんな目で観ているとかなり親近感
も湧いてきて、楽しめる作品だった。城からの琵琶湖の景観
や竹生島なども良い感じで撮られていたものだ。
ただ映画の全体を通して観た時に、演出が平板な感じなのが

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01月12日(日)
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