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On the Production
by 井口健二
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■未体験ゾーンの映画たち2014、スティーラーズ、僕は友達が少ない、猫侍、ハロー!純一+BEST10
ポルターガイスト現象などがてんこ盛りで、それぞれは楽し
めた。そして結末は…、スクリーンで観たらそれなりの迫力
かな。
出演は、2012年10月紹介『96時間リベンジ』に出ていたと
いうジョン・グライスと、テレビの出演が多いカイル・デイ
ヴィス、本作の監督でもあるデヴィン・マッギン。因にデイ
ヴィスとマッギンは、先に“The Last Lovecraft: Relic of
Cthulhu”という作品でも共演しているようだ。2月15日か
ら公開。
なお「未体験ゾーンの映画たち2014」は3月まで開催さ
れ、この他にも数多くの作品の上映が予定されている。
『スティーラーズ』“Pawn Shop Chronicles”
今年11月30日に自動車事故で他界したハリウッド俳優ポール
・ウォーカーが自らプロデューサーも務めて主演したかなり
飛んだところもあるコメディ作品。
物語は、pawnshop=質屋を中心にそれぞれ‘The Shotgun’
‘The Ring’‘The Medallion’というサブタイトルの付け
られた3つのエピソードが、相互に微妙な絡み合いを見せな
がら描かれる。
それは、これから強盗を働こうというのにショットガンを質
入れしてしまった男の話や、6年前に行方不明になった妻に
贈った結婚指輪を通り掛りの質屋で見つけた男の話。それに
プレスリーの扮装でドサ回りをしている男が名入りのメダル
を質入れする話など、かなり微妙な話が綴られる。
しかもそれぞれのエピソードには違法薬物の売人や猟奇拉致
犯など、とてもじゃないけど真っ当ではない連中が絡んで、
正しくぶっ飛んだ感じの物語が展開されて行く。それに物語
の時間軸もあやふやで、まあ何と言うかシュールな作品が描
かれているものだ。
共演は、マット・ディロン、ブレンダン・フレイザー、ヴィ
ンセント・ドノフリオ、トーマス・ジェーン、イライジャ・
ウッド。かなり渋い顔ぶれが並んでいるが、中でウッド出演
のエピソードが‘The Ring’なのは洒落のつもりなのかな。
脚本は、2011年10月紹介『ウォーキング・デッド』のレギュ
ラー出演俳優でもあるアダム・ミナロヴィッチ。監督はポー
ル・ウォーカーが主演した2008年8月紹介『ワイルド・バレ
ット』などのウェイン・クライマーが担当している。
日本での鑑賞制限はR15+、アメリカでもRレイトの作品で、
日本の場合は理由は発表されないが、アメリカでの理由には
暴力、性的要素、裸体の映像、悪質な用語の頻出、薬物使用
となっており、制限要素のてんこ盛りという感じのものだ。
ただしそれは、大人の目で見ると際どくはあっても納得でき
る範囲で描写されているもので、観ていて不愉快になるもの
ではなかった。まあ上品な作品とは言えないが、映画として
は許容できるし、エンターテインメントとして楽しめる作品
だったと言える。
公開は1月18日から、東京はシネマート六本木、大阪はシネ
マート心斎橋他にて、全国順次ロードショウとなる。
なお本作は、アメリカでは限定公開のみで一般には未公開と
なっている。従って日本が先行公開とされているものだが、
一部に見られるポール・ウォーカーの死去で緊急公開という
紹介は誤りで、公開日は事故以前に発表されていた。
今後にアメリカでの公開が行われるときは、正にそうなって
しまいそうだが…。因にウォーカーの遺作では、もう1本の
“Brick Mansions”という作品が完成済みとのこと。ただし
“Fast & Furious 7”の去就は不明のようだ。
『僕は友達が少ない』
シリーズ累計発行部数が622万部と言われ、すでにアニメ、
コミックス、ドラマCD、ゲーム、WEBラジオなどにも展開
されている平坂読原作ライトノヴェルの実写映画化。
主人公は、父親は日本人、母親がイギリス人で、自毛が金髪
という高校生男子。その金髪故に常に苛めの対象で転校を繰
り返している。そんな主人公が新たな学校にやってくるとこ
ろから物語は始まる。
ところが彼が教室に忘れたケータイを取りに戻った時、彼は
教室にいた女子が誰もいない方に向ってしきりと話し掛けて
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12月29日(日)
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