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On the Production
by 井口健二
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■腐女子彼女、THE CODE/暗号、ザ・バンク 堕ちた巨像、おっぱいバレー
まれていた。
この探偵507を歌舞伎役者の尾上菊之助が演じ、アクショ
ンは苦手だが頭脳明晰な探偵を好演している。他に稲森いず
み、松方弘樹らが共演。また、宍戸錠、佐野史郎、貫地谷し
ほりらが前作から再登場の他、シリーズを飾った探偵たちが
多数ゲスト出演している。
脚本と監督は林海象。元々シリーズ創案者である林監督が、
プロローグのVFXを満載したテロ攻撃の様子から、後半の
上海ロケまで、思う存分に作り上げた作品と言えそうだ。
宍戸と松方の因縁シーンなどちょっとお遊びのシーンもある
が、暗号の専門家という設定を活かした台詞など「上手い」
と思わせるシーンも多く観られ、存分に「映画」を楽しませ
てくれる作品になっていた。
『ザ・バンク 堕ちた巨像』“The International”
国際的な金融機関による不正取引を追求するインターポール
の捜査官を主人公にしたアクション作品。
その金融機関は、ルクセンブルグに本拠を置くIBBC。世
界第5位と言われる巨大な国際銀行だが、そこには常に黒い
噂がつきまとっていた。その銀行を捜査しているのは、スコ
ットランドヤードから派遣されているサリンジャー。
そのサリンジャーは新たにIBBCが始めた事業の謎を追っ
ていたが、その捜査は各方面の妨害あっていた。しかもイン
ターポールの捜査官には犯人を突き止めても逮捕の権限はな
く、各国警察への情報提供に限られ、それも無視されること
が多いという。
しかし彼の捜査には各国の警察内部の協力者も多く、そんな
中でもニューヨーク検事局のエレノアは最大の協力者の1人
だった。そして今回の捜査はエレノアとの共同で進められて
いたが…
金融機関がミサイル誘導装置の取り引きを進めている。そん
な訳の判らない状況がこの事件の底流をなしている。その取
り引きでIBBCが得るものとは…。昔の武器商人は単に武
器を売るだけだったが、現代の国際社会はそんな単純には動
いていないようだ。
そして利潤の追求という錦の御旗の前では、次期国家元首の
暗殺をも厭うことはないという凶悪犯在組織の実態。そこに
は地元警察の協力の陰も観え隠れする。そんな強大な敵を相
手に、主人公の壮絶な戦いが繰り広げられる。
しかも舞台は、ベルリンからニューヨーク、ミラノ、イスタ
ンブールと、全て現地にロケされた背景の中で展開されて行
くという大形作品だ。
エンロンや昨年末からの世界金融危機は、バブルの崩壊など
言ってみれば外的な要因が切っ掛けにあるが、本作の銀行が
行っているのは確信犯の不正行為。もちろんエンロン問題に
も結果的な不正はあるが、本作とは条件が全く異なる。
もしこんなことが現実に行われていたら、正に神も人類を見
捨てるだろうという悪魔の行為とも言えるものだ。でも最近
のモラルの低下では、本作のようなことが現実に行われてい
ないという保障はどこにもない。そんな恐ろしい物語が展開
される。
主演は、クライヴ・オーエン、ナオミ・ワッツ。その脇を、
旧東ドイツ出身のアーミン・ミューラー=スタール、デンマ
ーク出身のウルリッヒ・トムセン、アイルランド生まれのブ
ライアン・F・オバーンらが固めている。
監督は、ドイツ出身で『パフューム ある人殺しの物語』な
どのトム・ティクヴァ。本作は今年のベルリン国際映画祭の
オープニングを飾った。
『おっぱいバレー』
1979年北九州。赴任早々の中学校で弱小男子バレーボール部
の顧問に就任させられた女性教師が、地区大会で1勝したら
おっぱいを見せるという約束をしてしまったことから始まる
実話に基づいた生徒と先生の交流のドラマ。
主演の綾瀬はるかが演じるのは、23歳の中学校の女性教師。
朝礼での赴任の挨拶でも不注意な発言をしてしまうほど初な
彼女は、空席だった男子バレー部の顧問を仰せつかるが、そ
れは練習もろくにしたことが無く、馬鹿部とも呼ばれるぐう
たらチームだった。
ところが彼女を迎えたチームの歓迎会で、彼女が地区大会で
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03月14日(土)
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