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On the Production
by 井口健二
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■ラ・ボエーム、ベンジャミン・バトン、GIRLS LOVE、レスキューフォース、ラーメンガール、へばの、うたかた
じているようだ。またブランシェットの役柄にも、エリー・
ファニング(7歳)とマディセン・ビーティ(10歳)という
名前が挙がっていた。
そして、その主には主人公のエイジングがスペシャルメイク
とCGIで描かれるものだが、老人のメイクはそれなりにで
きるとしても、特にピットの若返りのCGIが見事で、正に
若々しいピットの姿は見ものだった。
確かに長丁場の作品ではあるが、いろいろな細かいエピソー
ドや、それぞれが手を込ませて作り上げられた作品は、見て
いる間は全く飽きさせることが無く、特にいろいろな仕掛け
でヴァラエティに富ませた構成が見事に観客を楽しませてく
る。この長丁場は、ゆっくりと体験する価値ありだ。
全米公開は12月25日。デイヴィッド・フィンチャー監督が、
パラマウント社との関係を決裂させてまで守った作品が映画
ファンからどのように評価されるか、その結果も楽しみだ。
日本公開は来年2月7日に予定されている。
『GIRLS LOVE』
avexニュースター・シネマ・コレクションと題するavex製作
による長編作品集の1本。
将来はピアニストにという親の希望を背負って生きてきた少
女と、母子家庭に育って陸上に打ち込む少女の交流を描いた
作品。
主人公のヨーコは、放課後の音楽室でその日までは唯一の友
達だったピアノに向かっていた。しかし彼女の密かな憧れは
その窓から見える校庭で陸上に打ち込む少女ナツオの姿。そ
してその日、ある勘違いから2人の交流が始まる。
やがて急速の交流を深めた2人は、授業をサボってハイキン
グに出かけたり、ヨーコは親に無断でナツオの家に泊まった
りもしてしまう。それはヨーコにとっては、初めての親への
反抗だった。そしてその行動がヨーコに勇気を与えて行くこ
とになるが…
正直に言って物語はかなり子供染みたものだ。この後に大き
な出来事が起こるが、それもまあ有り勝ちなお話で、いまさ
ら仰々しく描くようなものでもない。でもまあ、新進女優を
売り込むためのプロモーションということでなら、これも有
りかなあという程度のものだろう。
その女優は、ヨーコ役が『蒼き狼』に出ていたという下宮里
穂子と、ナツオ役が「嵐」のMTVなどに出ているという大
石参月。
特に、大石はさばさばした雰囲気が役柄に合ってはいるが、
走る姿などはもう少しコーチしてもらいたかったところだ。
一方、下宮の方はピアノは弾けるようでそれも役柄には合っ
ているものだ。
ただ、2人とも全体として役柄に同化していない感じで、何
となく演じているという感じが付き纏ってしまう。結局、撮
影期間も短くて役作りなども充分にはできなかったのだろう
とは思うが、その辺は監督の演出でもう少しカヴァーして貰
いたかったところだ。
監督の川上春奈も新人のようだが、これではただ脚本を撮っ
ているだけという感じがしてしまった。脚本も自分で書いて
いるようだから、これで良いと言われればそれまでだが、理
想は出来るだけ高く持ってもらいたいものだ。
『トミカヒーロー/レスキューフォース』
玩具ミニカーのトミカから発想されたテレビ愛知発・テレビ
東京系列で放送中シリーズ番組の映画版。世界消防庁という
組織に所属する特別救助機動隊「レスキューフォース」の活
躍を、『ALWAYS三丁目の夕日』などを手掛ける白組のVFX
で描き出す。
「レスキューフォース」の隊員は男女5人。緊急時には特殊
なスーツを装着したり、重機を搭載した乗物が登場したり、
いわゆる戦隊ものの流れという感じの作品だが、闘う相手が
怪獣ではなく災害とのことで、その辺でPTA方面にも受け
は良い番組のようだ。
とは言うものの本作では、謎の組織「ネオテーラ」なるもの
が登場、彼らが仕掛ける妨害工作を排除するという設定で、
そこには敵の雑魚キャラとの戦闘シーンも登場するし、最後
は敵のマシンが竜型に変形しての空中戦も繰り広げられる。
この辺はちょっと微妙なところだが、基本3〜12歳の階層視
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12月07日(日)
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