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On the Production
by 井口健二
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■第84回
用が正式に決定したということだ。因にウェドンには、前回
も書いたようにブライアン・シンガーが抜けた後の“X-Men
3”への起用も噂されていたが、これでその可能性はなくな
ったことになる。
 また、ウェドンはこれも前回紹介したように、自作の短命
だったテレビシリーズ“Firefly”の劇場版“Serenity”の
映画化をユニヴァーサルで進めていたが、この作品はすでに
ポストプロダクションが完了しているということだ。
 なお“Wonder Woman”の計画は、『マトリックス』などの
ジョール・シルヴァが長年進めてきたもので、実は2001年に
最初に企画が立上げられたときには、サンドラ・ブロックが
主演する計画だったとも伝えられている。しかし今回の発表
では配役は未定となっており、星条旗のコスチュームを一体
誰が身に付けるかは、これからいろいろな情報が飛び交いそ
うだ。前回報告したようにミニー・ドライヴァーが選ばれれ
ば、それも面白いと思うが。
        *         *
 一方、ウェドンに振られた“X-Men 3”の監督には、イギ
リス人監督のマシュー・ヴォーンの名前が発表された。
 ヴォーンについては、これも第77回で紹介した“The Man
from U.N.C.L.E.”の監督に抜擢されたことを報告している
が、今回の情報との関係がどうなっているかは明確でない。
しかし“X-Men 3”の製作に関しては、2006年5月26日の全
米公開が決定されているということで、これが事実とすると
“The Man from U.N.C.L.E.”の計画は一先ず置いといて、
ということになりそうだ。
 なお“X-Men 3”の製作では、前2作の出演者の内、ヒュ
ー・ジャックマン、イアン・マッケラン、パトリック・スチ
ュアートの再登場はすでに決定しているとのこと。また、ハ
リー・べリーに関しては交渉中ということだが、べリー自身
は、キャラクターの設定をもっと原作コミックスに近づけて
くれたら交渉に応じるという発言を公にしており、希望が叶
えば出演は決まりのようだ。
 X-Menのメムバーからは、すでにサイクロプス役のジェー
ムズ・マースデンの“Superman”への出演が発表されている
が、上記の4人が揃えば、他は何とかなるだろうという感じ
だ。ただスチュアートについては、シンガーがスーパーマン
の実父ジョー・エル役をオファーしているという情報もあっ
たものだが、今回の発表でそれはなくなったようだ。
 因に、このジョー・エル役には、1978年の第1作の製作で
撮影されたマーロン・ブランドの未使用の映像を使うという
情報もあるようだが、第2作での使用も拒否したブランドの
遺志はどうなってしまうのだろうか。
        *         *
 この夏にワーナーが配給するロアルド・ダール原作、ティ
ム・バートン監督、ジョニー・デップ主演の映画“Charlie
and the Chocolate Factory”の公開に関連して、チョコレ
ートメーカーのNestleから、総額500万ポンドに及ぶ大々的
なタイアップキャンペーンの実施が発表された。
 実は元々Nestleでは、ダールの原作に因んだ「ウィリー・
ワンカ・チョコレートバー」という商品を2年前まで発売し
ていたということで、今回は映画の公開に合わせて、この商
品の再発売を絡めたキャンペーンが行われるということだ。
因にこのチョコレートバーの味は3種類あって、それぞれ、
Whipple Scrumptious Fudgemallow Delight、Nutty Crunch
Surprise、Triple Dazzle Caramelと名付けられているもの
だが、さてそのお味は…他にNestleからは、映画に登場する
お菓子の詰め合わせのセットなども売り出されることになっ
ている。
 また、Nestleは映画の撮影にも全面協力し、工場の中を流
れるチョコレートの川などのセットの建造の他、映画に登場
するチョコレートの包装は、同社の工場で商品の包装に使っ
ている実際の機械で行われたそうだ。
 大作映画のタイアップは決まりものになってきているが、
子供嗜好の商品でこれだけ映画に密接なタイアップも珍しい

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04月01日(金)
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