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On the Production
by 井口健二
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■第64回
ン=カル・エルの父親ジョー・エル役を、ジョニー・デップ
が希望しているという情報がある。デップの本作への出演に
関しては、当初は敵役のレックス・ルーサーがオファーされ
ているという情報もあったものだが、本人の希望は父親の方
だということだ。
 因に、前シリーズでジョー・エル役はマーロン・ブランド
が演じたものだが、デップは1995年の『ドンファン』で共演
したブランドを大変尊敬しているのだそうで、今回のデップ
の希望にはそういう意味合いもあるようだ。当時のブランド
に比べると、現在のデップではちょっと若いようにも感じる
が、よく考えると、ジョー・エルはカル・エルが赤ん坊の頃
に送り出すのだから、この方が正しいような気もする。それ
より、周囲と対立して災害の危険性を訴える姿が楽しみだ。
        *         *
 続いてはリメイクの情報を2つ。
 まずは、1980年にケン・ラッセル監督によって映画化され
たSF作品“Altered States”(アルタード・ステーツ)の
リメイクが計画され、その脚色に、パラマウントで進められ
ている『ターン』のハリウッドリメイクなども手掛けている
ファーンレイ・フィリップスの起用が発表されている。
 オリジナルは、1976年の『ネットワーク』などで3度のオ
スカー脚本賞に輝く脚本家パディ・チェイエフスキーの原作
小説を映画化したもので、当時流行の最先端だった瞑想タン
クを応用して、人類の進化の過程を探ろうとした若き科学者
の禁断の実験を、ディック・スミスのスペシャルメイクや、
最先端のVFXを多用して描いている。
 そして映画は、公開後にはカルト的な評価を得て、特にテ
ーマとなった瞑想タンクを描いた作品では、最高傑作とも言
われているものだが…。実は、映画の製作時には、原作者自
ら行った脚色と監督のヴィジョンが対立、最終的にチェイエ
フスキーが脚本のクレジットを下ろしてしまったという曰く
付きの作品。またその後は、テレビなどへの登場も少なく、
アメリカでは幻の作品になっているということだ。
 その作品のリメイクだが、今回製作を担当するワーナーの
グレッグ・シャピロは、「オリジナルの映画化は、そのアイ
デアが多くの人に愛されたものだが、映画は原作を正しく伝
えたものではない。今回の脚色を依頼したファーンレイは、
サイコロジカルホラーの感覚にも優れ、ゴシックホラーの味
を付け加えることもできて、オリジナルの映画化で失われた
これらの要素を復活させることができる」としており、今回
は原作に則した映画化が行われることになりそうだ。
 因にオリジナルは、本作が映画初主演だったウィリアム・
ハートを一躍有名にし、また彼の幼い娘役で、ドリュー・バ
リモアが映画初出演した作品としても記録されている。
        *         *
 もう1本は、先日“Dawn of the Dead”(ゾンビ)のリメ
イクが公開されたばかりのジョージ・A・ロメロの作品で、
“Night of the Living Dead”と“Dawn of the Dead”の間
の1972年に製作された“The Crazies”のリメイク計画が発
表されている。
 オリジナルのお話は、ペンシルヴァニアの小さな町に突然
軍隊が派遣され、町が封鎖されるところから始まる。しかし
この軍事行動について住民には何の事情説明もなく、やがて
不安に駆られた住民の一部は、軍隊に反抗して町を脱出しよ
うとするのだが…。映画はこの展開を、住民側と軍から派遣
された調整官のような男を主人公にして描いたものだったと
記憶している。
 なお、このオリジナルは、日本では劇場公開はされなかっ
たが、『ゾンビ』の公開後にテレビで紹介されもので、その
現実的というか、かなりドライな描き方が、ロメロの本質を
良く表わしていたという印象を持ったものだ。
 そして今回、この作品のリメイクを計画しているのは、パ
ラマウントとの優先契約を結んでいるペン・ステーションと
いうプロダクションで、計画ではアップデイトした作品にす

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06月01日(火)
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