ID:47635
On the Production
by 井口健二
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■Oasis、ゴシカ
収監されていた。彼女は記憶を辿り少女と出会ったことを思
い出す。しかしその少女は、もはやこの世には存在せす、彼
女の発言を信用するものはいない。           
ダークキャッスルの作品であるから、もちろん超常現象が絡
むお話ではあるのだけれど、その存在を、ベリーの役を含め
て、クルスを除くほとんど全員が否定して始まるところが面
白い。しかもそれを徐々に信じなくてはならなくなる過程が
丁寧に描かれる。                   
確かにコケ脅かしのようなシーンや偶然が重なる展開もある
が、それ以上にこの作品ではドラマがしっかりと存在してい
ることに感心した。さすが敏腕製作者ジョール・シルヴァが
見抜いたカソヴィッツの手腕というところだ。      
中世の館のような刑務所の景観が良い感じだったし、その中
に設置された現代技術を駆使した施設にも現実感があった。
またそれが迷路のように描かれる演出も見事だ。それに、見
終って何となくほっとするような結末も良かった。    

01月14日(水)
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