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On the Production
by 井口健二
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■第43回
夏のテントポール作品に仕立てる計画とされている。
* *
お次は、久し振りの話題で、ワーナーから“Tarzan”の新
作の計画が発表され、その脚本家に『チャーリーズ・エンジ
ェル/フルスロットル』のジョン・オーガストの契約が公表
された。
『ターザン』は、エドガー・ライス・バローズの創造した
キャラクターに基づくが、バローズは1950年に他界して、そ
の著作権存続期間の死後50年はすでに経過している。しかし
その存続期間の切れる直前の1999年に、バローズの遺族と契
約を交わしたディズニーがアニメーション版の『ターザン』
を発表、これにより映像関係では以後70年の権利が発生した
ことになった。
ところが『ターザン』に関しては、1981年にボー・デレク
主演による『類猿人ターザン』が製作された際の遺族による
差し止め請求に対して当時のMGMが起こした裁判で、1930
年代にMGMがジョニー・ワイズミューラー主演で製作した
作品に対して、別の著作物としての権利が認められており、
当時のMGMの権利を引き継ぐワーナーでは、その権利に基
づく『ターザン』映画の製作が可能とされているものだ。
ということで、今回はワーナーから計画が発表されたもの
だが、脚本を担当するオーガストは、「自分は70年代に放送
されたテレビのアニメーションシリーズのファンだった。バ
ローズの『ターザン』とはちょっと違うかも知れないが、永
く語り継がれているヘラクレスやロビン・フッドのような感
じでキャラクターを考えたい」としている。
そして具体的には、「『X−メン』に登場するウルヴァリ
ンから爪だけを除いたような感じの、獰猛で野性的なキャラ
クターにする」とのことだ。
またジェーンについても、「もっと現代的で教育があり、
他人の助けなど必要としないような自立した女性に描く」と
いうことだ。
製作のスケジュールなどは未定だが、ワーナーとしては、
『スーパーマン』や『バットマン』のような、永続性のある
新しいキャラクターの誕生を期待している。また、今回の計
画には、『BIM』の原作コミックなどで知られるダーク・
ホースエンターテインメントの参加も予定されているという
ことで、多方面からの展開が考えられているようだ。
それにしても、ワーナーは、1984年製作のヒュー・ハドス
ン監督による『グレイストーク』ではバローズの原作に最も
忠実なターザンを描いてみせたものだが、それが一転MGM
の継承者になってしまったのも皮肉なことだ。
なお、ワーナーでは、すでに98年にキャスパー・ヴァン・
ダイン主演による“Tarzan and the Lost City”という作品
をヴィレッッジ・ロードショウとの共同で製作している他、
“Tarzan and Jane”というテレビシリーズも計画している
ようだ。一方、ディズニーからは、アニメーション版の続編
として“Tarzan and Jane”が、昨年オリジナルヴィデオで
リリースされており、この競作は当分続きそうな気配だ。
* *
続いてはコロムビアから、今年3月に出版されてベストセ
ラーを記録したダン・ブラウンの原作による“The Da Vinci
Code”という小説の映画化の計画が発表された。
この小説は、ハーヴァード大学で記号学を研究するロバー
ト・ランダンという名前の教授を主人公に、本作ではルーヴ
ル美術館の館長殺人事件を発端にして、レオナルド・ダ=ヴ
ィンチの絵画に隠された2000年に及ぶ謎を解明して行くとい
うもの。かなりパズル性に満ちた面白い作品のようだ。
そしてこの作品は、実は同教授を主人公にしたシリーズの
第2作ということで、その第1作の“Angels and Demons”
もペーパーバックのベストセラーリストに登場しており、さ
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07月15日(火)
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