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On the Production
by 井口健二
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■第39回
発表が相次いでいる。
その中で、ドリームワークスから発表された“St.Agnes'
Stand”には、マーティン・スコセッシの監督が予定されて
いる。この作品もトーマス・エディスンの原作で、1860年代
を背景に、偶然巻き込まれたヒーローが、修道女と子供たち
のグループをアパッチの襲撃から守り通すというもの。そし
てこの脚色を、『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』のチャ
ールス・ランドルフが担当するが報告された。
なおこの計画では、元々はユニヴァーサルが映画化権を所
有してラリー・マクマティが脚色を担当したり、その後、権
利がミラマックスに移ってジョン・マッデンが監督するなど
の計画があったようだが、今回はスティーヴン・スピルバー
グの仲立ちで、スコセッシ、ランドルフという顔合せが実現
したそうだ。
* *
そしてもう1本はフォックスから、リドリー・スコット監
督、ラッセル・クロウ主演の『グラディエーター』のコンビ
で、“The Unbound Captives”という計画が登場している。
実はこの作品の脚本は、『12モンキーズ』などの女優のマ
デリン・ストウが執筆したもので、女優出身の脚本家にはキ
ャリー・フィッシャーなどの先例はあるが、今回、この脚本
の契約金には500万ドルが支払われたと言われている。因に
この金額は、1作の脚本としては、ニューラインがシェーン
・ブラックの『ロング・キス・グッドナイト』に対して支払
った400万ドルを超えた史上最高額になるが、ストウにはヒ
ロインとしての出演料も含まれているということだ。
お話は、1859年が舞台で、コマンチ族に夫を殺され、2人
の子供を誘拐されたヒロインが、トムと名乗る謎の男の手助
けによって子供たちを奪還するまでを描いたもの。このヒロ
インをストウ、謎の男をクロウが演じることになるようだ。
なおこの役には、ハリスン・フォードや、『12モンキーズ』
で共演したブラッド・ピットも興味を示していたそうだ。
また今回の計画では、スコット=クロウのコンビでフォッ
クスで進められていた歴史大作“Tripoli”の撮影が、イラ
ク戦争の影響で延期されることになり、その関係で急浮上し
て来た面もある。実際スコットとクロウは、次回作としてこ
の作品を製作し、それに続けて“Tripoli”の撮影に入りた
いとしており、その意味合いは強そうだ。しかしフォックス
では、“Mad Max: Fury Road”の撮影もイラク戦争の影響
で延期され、来年夏の公開の目途が立たないということで、
そこへの救世主となる可能性もあるようだ。
* *
お次もイラク戦争の影響のお話で、以前、第11回と第31回
で競作になりそうだということで紹介したアレキサンダー大
王の生涯を描く2作品の内で、バズ・ラーマン監督、レオナ
ルド・ディカプリオ主演による“Alexander the Great”の
撮影が大幅に遅れることになった。
この競作では、一時は進行の危ぶまれたオリヴァ・ストー
ン監督、コリン・ファレル主演の“Alexander”が、第31回
で紹介したようにアメリカ配給がワーナーと契約され、今年
7月にモロッコで撮影開始されることが決定。1カ月の撮影
の後、砂漠での撮影は暑さを避けて一旦休止、そして9月か
ら撮影を再開して、全体で12週間の撮影を行うとしている。
またこの作品には、アンソニー・ホプキンスの共演も決定し
たということだ。
そして製作会社の首脳は、「すでに30人のスタッフによる
製作準備が進められており、セットデザインや衣装の準備も
完了、準備はスケジュール通りに進行していて、04年秋の公
開が妨げられる理由は全くない」と発表している。
これに対して、“Alexander the Great”の製作総指揮を
手掛けるディノ・デ=ラウレンティスは、この作品が05年以
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05月15日(木)
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