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On the Production
by 井口健二
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■第17回
レビ番組や舞台劇の題材にもなっているそうだ。
しかしイマジンを主宰する製作者のブライアン・グレイザ
ーは、「50年近い歴史を持つ同誌には、まだまだ映画の元に
なる数多くのアイデアの金脈が残されている」と考え、1年
以上も前からプレイボーイ誌の創刊者のヒュー・M・ヘフナ
ーと過去の記事の利用に関する交渉を続けていたということ
で、ついにその契約がまとまり、これからそれらの金脈の掘
り起こしに掛かるということだ。
00年にラッセル・クロウとメグ・ライアンの共演で映画化
された『プルーフ・オブ・ライフ』は、ヴァニティ・フェア
誌の特集記事を元にした作品ということで話題になったが、
最近のハリウッド映画の動向として、ニューヨーク・タイム
ズやヴァニティ・フェア誌の記事からの映画化という計画が
数多く発表されている。つまり一般的な小説でない記事から
の映画化が増えているということだが、そういった記事の宝
庫ともいえるプレイボーイ誌から、この先どのような映画が
生まれるのか、楽しみに注目していきたい。
なおプレイボーイ誌には、SF作家のレイ・ブラッドベリ
や、『ガープの世界』『サイダーハウス・ルール』のジョン
・アーヴィング、映画化された『ラスト・ショー』の原作者
のラリー・マクマトリーらの小説も発表されているが、これ
らの作家が発表した作品についても今回の契約の対象になっ
ているようだ。といっても著作権に基づく映画化権は別に設
定されるはずだから、今回の契約はあくまでもプレイボーイ
誌を利用するという点に関してのものと思われる。
* *
続いては、またもや往年のテレビシリーズからの映画化の
話題で、アメリカでは81年の3月から放送された“The Grea
test American Hero”(邦題:アメリカン・ヒーロー)を
映画化する計画がディズニーから発表されている。
この作品は、さえない高校の先生が、ふとしたことからエ
イリアンのスーパースーツを手に入れ、FBIの捜査官の協
力の下、スーパーヒーローとして活躍するというものだが、
このスーツが真赤な上に胸には漢字の「中」としか読めない
マークが付いていたり、しかも主人公はスーツの使用法の説
明書を無くして、毎回使い方を試行錯誤しながら話が進むと
いう、コメディ仕立ての作品だ。
つまり普通の人間がスーパーヒーローになるという点では
大ヒット中の『スパイダー・マン』と同系列ということ、ま
たオリジナルのテレビシリーズを放送したのが、現在はディ
ズニー傘下のABCだったこともあって、ディズニーが一気
に実現を許可したということのようだが、そうは言ってもオ
リジナルは、主演したウィリアム・カッツの人気もあって、
3月という中途半端な時期のスタートながら、その後3年に
渡って放送されるほどのヒットを記録した作品だ。
なお今回の計画は、ポール・ヘルナンデスという脚本家が
中心になって進めているものだが、彼はディズニー社内のラ
イティングプログラムというのに参加2年目という人物で、
すでに“Sky High”という脚本が取り上げられて現在この作
品は監督を選考中だそうだ。その他にも“Instant Karma”
という脚本が、ドリームワークス傘下で『シュレック』を手
掛けたテッド・エリオットとテリー・ロッソの製作者コンビ
に売られているということだ。
実はこのライティングプログラムというのが良く判らない
のだが、確か以前にも同様の肩書きを見た記憶がある。最近
のディズニー作品を見ているとエンディング・クレジットに
大量のライターの名前が出てくることがあるが、そういう仕
事をしている人たちなのだろうか。また今回、発表の席に登
場したヘルナンデスは、テレビシリーズの撮影でカッツが着
用したスーツを着込んで意気込みを語ったということだが、
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06月15日(土)
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