ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File134】GO FOR BROKE!・・・その後(「よろず観戦日誌」より一部修正転載)
今からちょうど4年前に「よろず観戦日誌(観戦武官長私室)」に掲載したものです(この記事を最後に更新が止まっていますが・・・汗)が、つい最近ようつべ散策中に関連する動画を発見しましたので、ここに再録と相成りました!

【GO FOR BROKE!・・・その後@】
以前我が戦争映画道の先達である08/15先輩が、観戦武官公室(旧戦場を駈ける掲示板)にご紹介してくれた幻の戦争映画「自殺潜水艦突撃せよ」・・・結局詳細については解らなかったが、その原作者である矢野徹氏の作品のひとつには、私は深い思い出がある。その作品とは『442連隊戦闘団』である。観戦武官諸士には言わずと知れた第二次大戦中にヨーロッパにおいて活躍した米軍の日系二世部隊を描いた作品だ。日系二世部隊については、ここで私が浅学な智識による御託を並べるよりも、我が友邦サイトであるHawkeye大尉の野戦病院や中西軍曹殿のB Co/100Bn/442RCTのHPを見ていただければ100倍も1000倍も詳しい!さて随分以前にCOIの掲示板上で、日系二世部隊を描いた作品「442nd Go For Broke」という作品が話題になったのだが、結局詳細は不明のまま・・・今ではオフィシャルサイトと言われていたHPも無くなってしまった・・・(未確認情報によれば、中国系資本により中国系アメリカ人の監督と中国系及び韓国系俳優によって製作される予定だったとか)。さて私は幼少の折に望月三起也先生の「最前線」を読んで以来日系二世部隊という存在は知っていたが、その詳細について知ったのは、前述の矢野徹氏の『442連隊戦闘団』の文庫本を読んだ時だった・・・そして、その中に書かれたヴォージュの森における失われた大隊の救出作戦の物語を読みながら、思わず涙腺を緩めてしまった記憶が未だにはっきり残っている・・・日系二世部隊を描いた映画には、そのものズバリの「二世部隊(1951)」がある。





戦後間もなくに製作され、実際に日系二世部隊に所属していた日系二世の方々が多数出演しており、それなりに評価される作品だったが、如何せんハリウッド資本&白人監督によって製作された作品なので、日系人差別や偏見についての演出が甘かったように思えた。また失われた大隊の救出作戦も描かれていたが、実際に日系二世兵士たちが感じたであろう悲壮感は漂ってこなかった・・・以降、やはり日系二世部隊の映画は日系人か日本人によって描かれねばならない・・・と言うのが私の自論だったのである・・・邦画に「パイナップル部隊」という日系兵士を描いた作品はあるが、これは朝鮮戦争を舞台にした作品で、しかも未ソフト化作品なので、未だに未観戦状態。

【GO FOR BROKE!・・・その後A】

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11月23日(日)
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