ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File101】101回目の観戦記・・・海軍騎兵大尉乗馬奮戦記【後篇】
さぁ今年もいよいよ後4日余り・・・ありきたりな台詞ですが、アッと言う間の一年でしたなぁ・・・今年はテロと戦争の繰り返しで、多くの尊い生命が失われた一年でもありました(黙祷)。潜伏していたフセイン元大統領も拘束されたと言うのに、未だテロの嵐は収まる気配もなく、更に自衛隊のイラク派遣も決定され、空自先遣隊も出発して行きました。来る年・・・2004年は一体どんな年になるのでしょうか!血の流される事の無い1年となってほしい・・・とは観戦武官諸士共通の願いだとは思いますが、それすら今や無理な願いなのでしょうか・・・。さてさて新年を前にして暗い話になってしまいましたが、今年最後の観戦記、早速逝ってみましょう。ひょんな事から(最早死語?)軍装乗馬ツアーという願っても無い(危ない)企画に参加する事となった私ATF・・・一行を乗せた兵員輸送車は、東京から3時間以上の行程を経て、今やっと目的地に到着しようとしていたのでした・・・。それでは開演《開演ブザー》です。今回も携帯電話の電源はONのままで【いつもながら、この記述には資料的価値は全くありません・・・それと前回に引き続き、ATF以外の登場人物名は仮名とさせていただいております・・・って言うか既にバレバレだろッ×2!】

【秘匿騎兵学校見ユ・・・】
小雨降る東京駅八重洲口を出発して、早三時間余りが経とうとしていた。あたかも(危ない)軍装乗馬ツアー参加者全員の願いが通じたかの様に、秘匿騎兵学校に近づくにつれ天候は好転して行った。その後、行程は思いの外好調に進み、秘匿騎兵学校のある○○○○○の町に到着した時は、当初の作戦立案段階での到着予定時刻よりも、まだ一時間近くも余裕を残していた。そこで教官殿の提案により、秘匿騎兵学校周辺地域の偵察を実施する事になった。関東近郊の保養別荘地ではあるが、観光シーズンでは無い為、人影も疎らであるが、かえって秘匿乗馬訓練には都合が良さそうだ。一通り主要拠点の偵察を完了し、遂に目的地である秘匿騎兵学校に到着した。時刻は午前10時。4時間もの行程を終えた我々を、秘匿騎兵学校のマスコット犬ヨハン≠ェ出迎えた!初めて見た時は、結構大型犬だったので、面識のある教官殿以外の初級騎兵一同ともオッカナビックリだったが、外見に反し人なつっこい犬で、直ぐに擦り寄ってくる。その後、騎兵学校長殿の出迎えを受け、一同乗馬訓練への参加の申告を済ませた。実は今回の(危ない)軍装乗馬ツアー実施に当り、教官殿の機転によって、我々参加者は歴史研究会の会員で、時代装束によって乗馬を体感する人たち・・・という名目で乗馬の申込みがされていたのであった。騎兵学校長殿も「世の中には奇特な方もいるものだ」などと、さぞ思った事であろう。その後一行は、兵舎に装具を降ろし、着替え(軍装装着)を済ませ一息つくと、初級騎兵一同は秘匿騎兵学校の視察を開始した・・・閑静な木林の中に広がる訓練用馬場そして訓練用軍馬厩舎・・・まもなく騎兵学校長殿によって厩舎の柵が開かれた・・・そして我等が騎乗する軍馬たちが曳き出され・・・いやいや驚いたのなんの、馬たちは、騎兵学校長殿に手綱を曳かれるまでもなく自分たちだけで馬場へとやって来たのだ・・・なんと訓練が行き届いている軍馬たちであろうか!この秘匿騎兵学校は只者ではないと一同実感する。更に、馬場に辿り着いた軍馬たちは、あたかも指図を待つ様に直立不動で立ち止まったまま動こうとしないではないか!準備の出来た我々初級騎兵一行はもの珍しげに馬たちを見渡す・・・ところで訓練開始までは、まだ多少時間があると言う事なので、これ幸いまずは軍装で、馬と並んだ写真をあたり構わず撮り始める・・・早くもお気楽観光客気分満杯である。そして米陸軍騎兵少佐の正装で、満面の笑みでご機嫌な教官殿の艶姿。しかしこの後、予想だにしない程のハードな騎乗訓練が待ち受けていようとは・・・我々初級騎兵一同知る由もなかった・・・。

【全員騎乗ッ・・・訓練開始セヨ!!】

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12月28日(日)
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