ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File041】あゝ邦画戦争映画は燃えているか・・・突入編【ネタバレ警報】
いや〜ッ久しぶりの邦画戦争映画・・・。って言うか、先日の日曜日、ゆっくり休みが取れたんで、観に行ってきました。で、調子に乗って書き込んでる訳です。何を観てきたのか・・・まあタイトルからお察しの通り「突入せよ!あさま山荘事件」であります。それって戦争映画ちゃうやん・・・≠チて仰る方も多いでしょうが、誰が何と言っても・・・例え監督が否定しても、はっきり言って「戦争映画」です・・・。戦争映画歴○十年の私ATFが言うんだから間違いありません(オイオイ)そんな訳でお久しぶりの【閑話休題シリーズ】はあゝ邦画戦争映画は燃えているか・・・突入編≠フ始まりです。
私ATFと同世代(昭和30年代)以上の方ならば、30年前の事件の記憶は結構はっきり残ってるんじゃないでしょうか・・・私もテレビの前にしがみ付いて、山荘の窓や銃眼から犯人が顔を覗かせる度に「わッ、犯人だ・・・」と騒いでいた記憶があります。後年成長してからは(精神的に成長してないやん・・・って言わないでね!)TVの特番(昭和の大事件っぽいヤツ)とか記録映像で度々放送されたりして、山荘の壁や屋根を壊すクレーンに釣られた鉄球(業界用語でモンケーン≠チて言うそうだ)や絶え間なく放水を浴びせる装甲車(コレも制式名称は特型警備車≠ニ言う)機動隊員による催涙ガス弾の応射シーンが脳裏に焼き付いています。60年代〜70年代にかけて日本中を混乱させた学生運動については、詳しい知識はありませんが、派生誕生した多種の学生運動各派閥の中に超過激な行動を取る人たちがいて、そのまた一部が暴走し、人民革命を唱えて爆破テロを繰り返した、そんな時代の出来事のひとつ、と言っては犠牲者の方々に失礼かもしれませんが、NYでの同時多発テロやパレスチナでの自爆テロみたいな爆破テロやハイジャックが日常いつ起こってもおかしくなかった時代があったなんて、遠い昔の歴史の中の出来事となってしまったのでしょうか・・・。この「あさま山荘事件」は長年映画化の計画はあったらしいですが、様々な理由により中々実現しなかったらしいです。結局事件発生から30年の歳月が過ぎた今日、映画化が実現した訳ですが、ご存知の通り、今回の作品の原作は佐々淳行氏の著作です。佐々氏は当時警視庁派遣幕僚幹部として現場第一線で指揮・監督に当たられた方(今じゃ危機管理アドバイザーとして有名ですが)で、その経験を元にして書かれた作品です。まあ多少の脚色、誇張はあるとしても、実際その現場での体験を基にして書かれたモノなので、臨場感って言うか、迫力は満点な訳です。まあ言ってしまえば光人社の体験談的戦記モノ≠ネ訳ですよ。大体警察モノの映画と言えば、殺人等の事件捜査を行う刑事を描いた作品が圧倒的ですが、この作品は、犯行の再現シーンや捜査の推移を描いたり、また犯人側の視点に立って犯人像を描く事は無く、悪までも人質立て篭もり事件を解決する為、山荘の周囲を包囲し過酷な条件下で苦闘する長野県警・警視庁の一般警官・機動隊員の姿をドキュメンタリータッチで描いています。
それでは、この「突入せよ!あさま山荘事件」の戦争映画たる由縁をATF的に考察してみよう・・・と思いますので暫しお付き合いを・・・コレって昭和の「二○三高地」じゃん!!
@階級組織社会的考察
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05月13日(月)
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