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ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File038】記念空軍▼・・戦う翼たちの未来:最終章
気が付けば、もう黄金週間≠カゃないですか・・・一週間くらい休みを取って、ゆっくり新しいコンテンツや観戦作品リストのメンテなんか出来るといいなぁ〜などと言ってみても、儚い夢・・・せいぜい二連休がいいところか。つくづく小売業に就職した我が身が悲しいのでありました。
さて戦う翼たち≠テーマにして書いてきましたが、いよいよ最終章です。いろいろ書きたい事は多いですが、そこは似非航空ファン≠フ悲しさ・・・機種やらデータやらの知識が無い分、専門家の方々に怒られそうなので、この辺で引っ込んだほうが無難かな・・・などと考えております(恐縮)
【CAF/記念空軍・・・って何?】
1951年にある少人数の愛好家グループが軍放出品のP-40を手に入れた事から物語が始まります。その後1957年にP-51を手に入れたとき、その機体には赤ペンキでConfederate Air Force≠ニいう殴り書きがされていたそうです。Confederate≠チて何じゃい?軍事や戦史に興味がある方ならば少なからず耳にしたことがあるんじゃないでしょうか・・・合衆国史上最大の内戦・・・と言えば、誰もが知ってる南北戦争@l々な要因により奴隷制擁護・農業主体の南部諸州と奴隷制反対・工業主体の北部諸州が1861〜65年の間に血みどろの戦いを繰広げた訳ですが、その時、ジェファーソン・デービスを大統領(首都リッチモンド)として建国?されたのが南部諸州連合いわゆるConfederate States=コンフェデレイト・ステーツ=連合≠ナあります(因みに北部諸州は本来の意味でのUnited States=ユナイテッド・ステーツ≠ナ一般的には連邦(Federal)って呼称を使用)まあ落書きされてたConfederate Air Force≠ヘ直訳すれば南部連合空軍≠チて事ですか。どういう意図で書かれたのかは解りませんが、存在しない空軍として、飛行機を購入するような道楽への当てつけだったのかもしれません。その後、この二次戦機の愛好家グループは、仲間と希少な所有機を増やしていき、テキサス州法上での正式な団体となります。その名称はConfederate Air Force£ハ称CAF≠ニして航空機マニアで知る人ぞ知る存在となるのです。現在ではアメリカのみでなくカナダ他の国を含めた各地に1万人近い会員と支部を持ち、世界中で唯一飛行可能なB-29やハインケルHe-111、現存するただ一機のカーチス・ヘルダイバーを始めとした約130機もの貴重な航空機を保有し、毎年各地でエア・ショーを開催し、博物館を運営しています。会員は18歳以上(一部13歳以上)であれば指定された年会費さえ支払えば@Colonel=大佐(一般会員)ALife Member Colonel=終身大佐BGhost Squadron Associate=幽霊飛行中隊会員、そして未成年及び学生が入会するCCadet=候補生の種類があり、航空機の復元や整備、エア・ショーの運営などにヴォランティアで参加したり、搭乗したり、飛行資格を持っていれば操縦も可能のようです。まあ競馬で言うところの共同馬主≠ンたいなもんでしょうか。会費や寄付金、博物館の入場料や記念グッズの販売金、エア・ショーの利益によって集められた資金が機体の購入や保全に使用されるのです。日本人の会員もいるんでしょうか?そのCAF≠ネんですが、近年貴重な航空機を保存していく上で、永年使っていた名称がふさわしくないとかで、会員の多数決で名称が変更になりました。それがCommemorative Air Force=記念空軍≠ネ訳です。ATF的には南部連合空軍≠フ方が好きなんですが、会員でも何でもないので仕方ない事です。まあでも貴重な戦う翼たち≠後世に残し、戦争映画への出演なんかも可能にしてくれているので、戦争映画ファン(航空機ファン等も)としては、感謝せにゃならんのでしょうね・・・。
【戦う翼たちの未来・・・】
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04月21日(日)
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