ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
[455595hit]
■【File107】マカロニ戦線異状アリ・・・珍説イタリア戦争映画史《総括》
はっきり言って今まで書いて来た事は、ごく一部の人たち以外・・・いや私だけか・・・には、全く取るに足らない事である。『マカロニ・コンバット』かどうかなんて、どうでも良いじゃん・・・大多数の皆さんがそう思っているだろう。登場する軍服や銃や戦車が変だとか、ストーリーが変だとか、この俳優また出てるよぉ・・・なんて言って楽しんでれば良いんじゃないの・・・確かにそうだ。しかし映画ファンの多くがイタリア製戦争映画=マカロニ・コンバット≠ニ思っている様な状況には、どうしても納得出来なかった。何度も言うが、私自身は『マカロニ・コンバット』が嫌いな訳ではない。寧ろ好きと言って良い。好きが故に『マカロニ・コンバット』でもない作品を『マカロニ・コンバット』だと言って、誤った評価をしている事に納得が行かないだけである。そして本来はもっと違った評価をされるべきであろう作品が多い事にも・・・。私が前述の如く分類した『マカロニ・コンバット』作品の中には、別途機会を設けて取り上げたい作品が幾つかある・・・「地獄のウォータイム」や「ブリッジ・トゥ・ヘル」はユーゴ製戦争映画群と切り離して語る事は出来ない。また以前に観戦記でも取り上げた様に、マカロニ諸作品の中には、ナチ・ゲシュタポ物とエログロ物が融合して生み出されたナチ女囚作品群も忘れる事が出来ない。更にはベトナム戦争映画のブームによって生み出されたイタリア製ベトナム戦争映画諸作品は、第二次『マカロニ・コンバット』作品群として別途評価されるべきだと思われる。
自国の軍隊のヘタレぶりも何のその、ドイツ占領軍及びファシストに対し果敢に抵抗運動を繰り広げ自由を手に入れた、イタリア人たちのラテンの熱い血が生み出したお気楽娯楽戦争映画・・・それが『マカロニ・コンバット』である。『マカロニ・コンバット』よ永遠に・・・【続く】
【2005年3月15日/2006年6月20日一部修正】
11月07日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る