ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File099】あゝ邦画戦争映画は燃えているか・・・Shall We タンク!【後編】
この戦国61式戦車・・・車体は設計段階でタミヤ模型の1/35プラモを実測しスケールアップ。鈴木技研汲ヘ設計要員10名、製作要員15名を投入したそうです・・・しかし駆動・操縦系は自前で製作できず、川崎重工製の無限軌道式重機の機構を使用したそうです。一般のブルドーザーやパワーショベル、農業用コンバイン程度の操縦機構なので意外と操縦は簡単。それは操縦者役の俳優が直接操縦するシーンがあった為で、前述の処分販売時のキャッチコピーの通り、将に「誰でも操縦が簡単!!」だった訳です!因みにATFの父親は土木関係の仕事だったので、幼い頃に父親の勤務する現場でブルドーザーに同乗、ちょっとだけ操縦した事がありますが、簡単に前進・方向転換はできた記憶があります・・・これって法律違反ですので良い子は真似してはいけません!映画パンフに記載された戦国61式戦車の仕様は@乗員5名A機関出力150馬力B総重量20dC最高時速25kmD最大登坂能力30度です。しかし乗員は戦車長(島田三曹)操縦士(丸岡一士)砲手(野中一士)装填手兼無線手(菊池一士)の4名。さらに川中島の合戦時、島田三曹は矢野派の叛乱で死亡、菊池一士はAPCに同乗後単独戦闘(後戦死)していたので、操縦士・砲手の2名しか乗車してませんでした。公開当時に発行された雑誌「丸」で61式戦車の特集が組まれ、その中に戦国61式戦車の記事が掲載されていたそうですが、それによればサスペンションの配列と操縦席のハッチ回りが実車を真似出来なかったそうです。実車では、操縦手は一段低い位置から間接的にスコープを覗いて操縦するのですが、戦国61式戦車では直接外部を覗いて操縦する為、異様にでかい窓の付いた操縦席ハッチ部になっています。川中島の合戦シーンでは、武田方の足軽たちが槍や刀で、あの窓を突っ突いていましたが、一応防弾ガラスという設定なので無傷でした。最後には燃料切れの為、湖(池・・・いや川か?)に沈められますが、エンジンは積んだままだったのでしょうか・・・もしそうだったら、あとで水抜きが大変だったでしょう。実は当時、戦国61式戦車を登場させる映画の企画が、もう一本あったそうです・・・山田正紀原作の「火神を盗め!」という作品で監督は大森一樹氏だったそうですが・・・そんな映画の話は聞いた事はないので、没ったんでしょうね、きっと!

【戦国61式戦車・・・その後】

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11月30日(日)
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