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ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File085】おんな≠ヘ乗せ・・・ない潜水艦【ネタバレ警報:前編】
薀蓄はまだ続きます・・・この「BELOW=ビロウ」という映画のストーリー設定を知った時、最初に思い浮かんだのが、この女は乗せない潜水艦≠ニいう歌詞の一節でありました。でもなんと言う歌なのかは思い出せません・・・軍歌であろう事は確かだと思うのですが・・・。で調べてみました・・・つくづく便利なネット・ワールドであります。ご存知の通り軍歌≠ニ言うジャンルは、主に旧軍において兵士達の間で歌われた兵隊歌謡や戦時歌謡曲を指します。これは大きく二つに分けられます・・・@軍隊内での新兵や候補生教育の中で精神修養の手段として正式に採用され、軍歌演習として集団合唱させられた楽曲A当時の流行歌謡曲の替え歌、或いは既に作詞作曲の起源は明らかではないが、代々兵士たちの間で歌い継がれている曲で、主に兵役の悲哀や苦労を面白可笑しく歌った楽曲、所謂・・・兵隊ソング・・・であります。で、この女は乗せない潜水艦≠ネんですが、ありましたよ。軍歌と言うよりはズバリAの兵隊ソング≠ナある『軍隊(兵隊)小唄』(歌われた場所や状況によって様々な替え歌が作られている。他に「同期の桜」「ダンチョネ節」「湖畔の宿」などが有名)と呼ばれ兵隊達に愛唱された歌のひとつで、元歌は『ほんとにほんとに御苦労ね』(昭和14年/作詞:野村俊夫/作曲:倉若晴生/歌:山中みゆき)というヒット歌謡曲・・・どっかで聴いたフレーズだなぁ・・・そうでしょう、私たちの年代で言えば「8時だよ!全員集合」でいいじゃありませんか○○は・・・♪≠チてドリフターズが歌っていたアレです。元歌の歌詞は・・・おっと残念ながら書けないんですねぇ・・・著作権ってものがあって、一節でも書こうものならJASRAC≠ニいう怖い方々がやって来ます・・・。変え歌の歌詞なら著作権ないからOKかなぁ・・・有名なものとしては、
@腰の軍刀にすがりつき♪連れて行かんせソロモンへ♪連れていくのは易けれど♪女は乗せない戦闘機♪ほんとにほんとにごくろうさん♪
A腰の軍刀にすがりつき♪連れて行かんせ南方へ♪連れていくのは易けれど♪女は乗せない輸送船♪ほんとにほんとにごくろうさん♪
B腰の軍刀にすがりつき♪連れて行かんせノモンハン♪連れて行くのはやすけれど♪女は乗せない戦車隊♪ほんとにほんとにごくろうさん♪
この他に出だしの腰の軍刀に・・・≠フ部分をいいじゃありませんか軍隊は≠ノ変えたパターンも有名ですが、肝心なのは女は乗せない○○○≠フ部分・・・多分潜水艦の乗員たちが、上陸時に一杯やりながら歌ったのが女は乗せない潜水艦≠フフレーズだと思われます。これは前述の様に迷信や言い伝えから生まれた歌詞ではなく、単純に女性を徴兵従軍させるという観念が旧日本軍になかった(従軍看護婦は別格・・・)ものによると思われます・・・。因みに@の歌詞は南方へ出撃・転任していく若い海軍の搭乗員を歌ったものだと思われますが、これには掛け合いとも言える二番の歌詞があります・・・女乗せない戦闘機なら♪長い黒髪切り落とし♪軍服姿に身を変えて♪ついて行きますソロモンへ♪・・・なんとも泣かせる歌詞じゃあ〜りませんか!・・・ほんとにほんとにほんとにほんとにごくろうさん!あッそれ!!

何時もながらに支離滅裂な観戦記になっておりますが・・・やっぱ欲張ると遺憾ですなぁ・・・果たして「潜水艦映画にハズレ無し」の公式は守られたのか・・・。実はこの観戦記はこれで終わりではありません。本題はこれから・・・潜水艦では女性は疫病神なのか!・・・次回乞うご期待【近日公開・・・本当かぁ・・・続く】

04月30日(水)
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