ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File119】十八萬接続達成御礼・・・ボツ原稿サルベージ大作戦/ニッポン大戦車軍団@
そして最後の作品は・・・正直この作品は詳しい資料がないので本物かどうかはATF的には判定出来ません・・・判定は画像をご覧になった観戦武官諸士の目に委ねたいと思います。この作品はDVDで最近発売され・・・たのですが、製作されたのは今から20年前の1986年・・・しかも米国のテレビ用長編ドラマ・・・と言う知る人ぞ知る『フィリピン陥落−バターン半島1942−(WOMEN OF VALOR/1986)』・・・フィリピンで日本軍の捕虜となる米軍の看護婦がヒロインのお話ですが、その中で日本軍の捕虜となったヒロインたちが収容所へと連行される死の行進<Vーン・・・その道端になんと・・・
@連続する複数のシーンを繋ぎ合わせているので見難いのですが、起動輪や転輪などの足回りや車体の形状からすると本物としか思えない89式中戦車・・・参考までに実車画像と比較下さい
A行軍する米軍の捕虜の列を上方から写した俯瞰シーン(赤丸内)では、車体後方の様子が解ります・・・でも何か砲塔が小さ過ぎる様な気も・・・更に車体後部のエンジン部上方には何も無いぞ・・・車体後方には野砲が置かれていますな
でも待てよ・・・最初の画像では、この戦車は行軍する捕虜の列に対して向って左側に停車していたんじゃ?・・・で、よくよく観直してみると・・・なんと言う事でしょう!
B画像中央上方やや右寄り(黄丸内)に微かに写っている車体が・・・なんと、この作品には二両もの89式中戦車が登場していたのでありました!
たったコレだけ(時間にして2分もありません)のシーンに、本物いや本物じゃないとしても、コレだけ出来の良い日本軍戦車を登場させるとは・・・将に米国恐るべし!であります・・・な。
さて海外、主にハリウッド製戦争映画に登場する日本軍戦車を紹介して来ましたが、正直これらの作品に登場する日本軍戦車は、戦闘シーンにおいて活躍するシーンは殆んどありません。大抵の場合は場面の中ででんと停車しているだけか、ちょこっとだけ動いているくらいです。作品中で米軍に大きな脅威を与えるキャラクターとして登場するのは、今のところ最初に紹介した『THE GREAT RAID(2005/仮邦題:大襲撃)』と『ウィンド・トーカーズ(WINDTALKERS/2001)』に登場した日本軍戦車くらいです。正直なところ太平洋戦線における実際の日本軍戦車は配備数も少なく・・・一部を除き連隊単位は良い方で大抵は独立中隊程度の規模・・・また性能的にも米軍の主力戦車であったM4シャーマンには殆んど歯が立たなかったので、ハリウッドで製作された戦争映画の中でも、脅威となる存在には描かれ難かったのだと思われますね・・・。

【ニッポン大戦車軍団・・・『血戦奇襲部隊』】
しかし探せばあるもので、そんな多くのハリウッド製戦争映画の中にあって、日本軍戦車が大挙?して米軍に襲いかかる場面のある作品が存在するのをご存知でしょうか?それが今回ご紹介する『血戦奇襲部隊(THE FIGHTING SEABEES/1944)』なのであります。まだ戦時下の1944年に、ボーデン・チェイスの原作を製作アルバート・J・コーエン、監督エドワード・ルドウィグ、脚本は原作者ボーデン・チェイスとイーニアス・マッケンジーの共同、撮影ウィリアム・ブラッドフォード、音楽ピーター・デロースが担当して製作された、ぶっちぎりの戦意高揚映画です。出演はこれまたミスターアメリカ≠フジョン・ウェインで、共演のヒロインはスーザン・ヘイワードという豪華な配役なのであります。
さて【あらすじ】ですが・・・

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06月08日(木)
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