ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File071】祝・製作四○周年記念特別編発売・・・実録『大脱走≠ュぅらぁ〜』後編
翌12月16日吉良上野介の首級は泉岳寺より吉良家に返還(その時の受取証文が残る)医師栗崎道有によって遺骸と縫合、その他の傷口も丁寧に手当された後、牛込萬昌院に葬られた。翌年元禄十六年2月4日、赤穂浪士46名の切腹処分が決定(主君への忠義と幕府の処置への反逆を相殺し、武士としての面目を立てた裁決と言われている)。浪士たちは各お預け先の屋敷にて切腹して果て、主君浅野内匠頭と同じく泉岳寺に葬られた。吉良上野介の子息吉良義周は、赤穂浪士襲撃への応戦の不手際を咎められ信濃国高島藩(諏訪安芸守)にお預けとなり、後の宝永三年(1706年)1月20日死去した。赤穂浪士の罪に連座し、遺児らには遠島の仕置きが下された。宝永六年(1709年)五代将軍徳川綱吉の死去に伴う恩赦により、遠島にされていた赤穂浪士の遺児らは放免され、また浅野大学も放免となり安房国に五百石の知行が与えられ、旗本寄合に列した。正徳三年(1713年)大石内蔵助の遺児(三男)大三郎が広島藩浅野本家に千五百石の家禄で召し抱えられた。

ここまで入り込んで書き込んで来ましたが、今回は『忠臣蔵』の特集ではありません・・・爆。あくまでも『大脱走』の特集だったのです・・・大爆。で、何でここまで入り込んで『忠臣蔵』について書いてしまったのか・・・聡明な観戦武官の皆さんにはとっくの昔にお分かりでしょうが『忠臣蔵』=『大脱走』という公式を立証しようという試みだった訳なんです・・・長げ〜前置き・・・はぁ〜(おおきく溜息を吐く)

【人気映画・ドラマの定番・・・それは男たちの忍耐の集団劇=z
日本人に最も親しまれた時代劇=忠臣蔵と言っても過言ではないでしょう。赤穂浪士たちの切腹から僅か12日目には事件を題材にした歌舞伎が上演され(興行3日で幕府より中止命令)3年後には近松門左衛門により設定を変えて書かれた人形浄瑠璃『碁盤太平記』が大坂で上演されます。そして吉良邸討入事件から46年後の寛延元年(1748年)8月26日、事件を題材とした『仮名手本忠臣蔵』(二代目竹田出雲 作)が初演されます。ストーリーを刃傷・討入りだけに絞らず、男女の恋愛など巧みに絡ませた点が大きく評判を呼び、初演から四ヶ月連続上演という大ヒット作品となりました。その後現代まで様々な形で演じ続けられている超ロングラン作品・・・それが忠臣蔵なのです。さらに映画の普及とともに、忠臣蔵ネタ作品は、製作すればヒットするドル箱作品として数多く製作され続けます。
以下忠臣蔵及び関連人物作品、忠臣蔵を基にした現代劇の製作作品数
〜1919年までに36作品
〜1929年までに26作品
〜1939年までに28作品
〜1949年までに6作品※戦時中含む
〜1959年までに15作品
〜1969年までに9作品
〜1979年までに1作品
〜1989年までに1作品
〜1999年までに8作品
戦後、連合国進駐軍により復讐≠題材とする映画作品の製作は禁止され、この状況が1951年まで続きます。ご覧の様に近年に至って忠臣蔵関連映画≠フ製作は極端に減少して行きますが、それに代わって登場するのが・・・テレビドラマ(連続・長編特番)であります。
1950年代・・・2作品(連続2作品)
1960年代・・・4作品(連続3作品・長編1作品)
1970年代・・・3作品(連続3作品)
1980年代・・・4作品(連続1作品・長編3作品)
1990年代・・・8作品(連続2作品・長編6作品)

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12月22日(日)
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