ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File061】外伝EHP開設1周年記念《再録》あゝ横須賀は燃えているか・・・!後篇
元祖海軍カレーによって体力を回復した一行は、一路最終目的地へと急ぐ。空模様は既に大きく崩れかけ、雨足が近づきつつある。米海軍横須賀基地の裏通りをひたすら歩く。整備された遊歩道には様々なレリーフや人工池、モニュメントが築かれ、市民の憩いの場でもあるようだ。土曜の午後とあって、最悪の天候ながらすれ違う人通りは多い。歩くこと暫し、やがて前方に燦然と靡く軍艦旗が見えてきた。「傘よ、あれが三笠の軍艦旗だ・・・」などと一人感動に胸を高ぶらせる。三笠前面の広場の中央では、連合艦隊司令長官東郷平八郎大将の銅像が一行を出迎えた。券売所にて入艦券を購入し、一行はいざ艦内へ。左舷の舷門昇降階段より乗艦。当直将校・・・いや三笠保存会のおじさんより艦内案内図を貰う。しまった艦尾の軍艦旗に敬礼するの忘れてた・・・。チーク材の左舷砲甲板を通って艦中央部へ。途中15cmや10cmの副砲・補助砲を堪能し、前甲板、第一主砲塔へと向かう。艦首より第一主砲塔・艦橋を望む。どうしても砲塔の前でポーズを取ってしまうマニアの悲しさよ・・・。砲塔の装甲を叩くと空洞っぽい反響音が・・・「復元したレプリカ」だって事を忘れてた。次に一行は艦橋に登る。いよいよ日本海海戦において東郷長官が立っていた場所だ・・・。最上甲板は意外と狭い。あの有名な三笠の図≠ナはマントレットに囲まれて広々と見えるのに。さらに前甲板を見下ろすと、やっぱ狭い・・・。猫の額?のような・・・そして、ふと振り返ったATFの眼に映ったのは東郷司令長官(先任曹長殿)連合艦隊参謀長(軍医大尉殿)三笠艦長(技術大佐殿)測距儀の少尉候補生(伍長殿)≠フ将にその姿であった・・・おぉ、なんたる感動!次に一行は階下の艦橋(これが木製なのには驚いた)操舵室(厚さ15cm程の装甲に囲まれていたが、異常に狭い(てめえがデブなだけだろ〜ッて・・・う〜む)次はいよいよ艦内である。艦内は日露戦争を中心に旧海軍や自衛隊関連の陳列物・資料・史料が並ぶ。どれも貴重なものばかりだ。ウォーターラインも真っ青な艦船模型の数々。各種絵画や文献、記念品の数々。艦艇のミニチュアが動き、海戦を再現したジオラマ?おおチャンと水柱が上がるぞッ(実は綿棒・・・)士官室や艦長・長官公室。実際に東郷長官が使用した調度品などが我々を出迎える。戦後荒廃(艦体以外の上部構造などほとんど撤去され、スクラップ寸前だった様子や、ニミッツ大将らの賛同者によって復元が進められた経緯、某全国新聞による復元に対する非難記事等々、中々興味深い。一通りの見学がすんだ一行を甲板士官・・・いや係りのおじさんが呼び止める。「まもなく前部講堂にて映画の上映が始まりますよ」なんたる感動か、三笠艦内前部兵員居住区・第一主砲塔基部を改造した200名程の上映が可能な講堂で「日本海大海戦・海ゆかば」スペシャルダイジェスト版15分バージョンの上映である。こんなところで、しかもこんな映画を観ようとは・・・。ダイジェスト版ながらストーリーの要所は突いており、中々の感動だ。そうだCOIの25万ヒット記念上映会ここで出来ないもんだろか、などと考えながら、アッという間の15分だった。見学の終わった一行は上甲板へ戻る。さあ見学も終了だ。10cm砲をバックに記念写真でも・・・と砲にもたれたところ、なんと砲身が左右に旋回するではないか・・・さらに上下にも。これぞ見捨てておかりょうか・・・さっそく伍長殿が砲手、ATFが旋回手兼装填手の役どころで記念撮影「目標、前方の国親父座ろう、距離五千〜ヨーイ、射〜ッ」などとセリフが聞こえてきそうである。見学を終え艦外へと出た一行を颯爽と靡く艦尾の軍艦旗が見送る。帰路、売店にて海軍士官の短剣を模ったネクタイピンを記念に購入。直後、一天俄かに掻き曇り、怒涛の如く雨が降ってきた・・・まるで一行との別れを惜しむ彼女(三笠)の涙のように・・・。さあ今回の作戦の全航程は終了した。再び米海軍横須賀基地横を通り・・・この時、通用ゲート警備の海兵隊員がショットガンを肩から下げ、厳しい目つきで一行を睨み付けた・・・果たして数日後に起きる世界的惨劇の予兆であったのだろうか・・・一行は疲れた足を癒し、本日の反省を行い、さらにCOI25万ヒット記念OFFの企画を考える為、横須賀市街の居酒屋へと立ち寄った。しかし、いつものCOIのOFF会のときほどに話題が盛り上がらない。さすがに疲れが一行を覆う・・・でも心地良い疲れだ。そして打ち上げも程ほどに、再来を企した一行は電車上の人となり、横須賀駅を後にしたのであった・・・。
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10月09日(水)
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