ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File119】十八萬接続達成御礼・・・ボツ原稿サルベージ大作戦/ニッポン大戦車軍団@
・・・なんて作品が思い浮かびます。中国製戦争映画に登場する日本軍戦車は、それなりの改造が成されており見た目も結構日本軍戦車らしいですが、これら中国製戦争映画に登場する日本軍戦車については、登場する日本兵の軍装と一緒にまた別の機会に詳しく紹介させていただくとして・・・さて肝心の日本軍戦車が登場するハリウッド製戦争映画ですが、上記で紹介した作品くらいで他には余り思い浮かびません。しかもこれらの作品に登場する日本軍戦車は、殆んどが米軍戦車に日の丸を付けただけ・・・のような傾向が多く見られます。例えば太平洋戦争を舞台とした作品の多くで零戦役として登場する機体としては、まずA6テキサン等を改造ベースにした機体が有名で「トラトラトラ!」に登場した機体を始めとして、それなりの改造がされていて零戦らしく見せている場合が多い(中には素のままの機体もありますが・・・)ですが、元々配備数も少なく、米軍にとっては余り脅威でもなかった日本軍戦車には、ハリウッドの映画製作陣はそれ程リアリティを追及する意欲は湧かなかったのでしょうか・・・まぁ日本兵の軍装からしていい加減なモノが多いですからねぇ・・・
【映画の中の日本軍戦車・・・本物編】
しかし、そんなハリウッド製戦争映画の中には、なんと本物の日本軍戦車が登場する作品があります!まずはミスター・アメリカ≠アとジョン・ウェインが海兵隊の鬼軍曹を演じた『硫黄島の砂(SANDS OF IWOJIMA/1949)』であります・・・
@ストライカー軍曹の分隊が、日本軍トーチカからの銃撃に釘付けにされた時、救援に現れる火炎放射型M4シャーマン戦車のシーンの背景に登場した擱坐した95式軽戦車
A摺鉢山の攻撃直前、ストライカー軍曹と上官シュライヤー中尉の打ち合わせシーンの背景に登場した擱坐した95式軽戦車のアップ・・・火炎放射型M4シャーマン戦車のシーンに登場した車両と同一車両か?
B摺鉢山攻撃開始シーンに遠景で登場した擱坐した95式軽戦車
C↑をちょっと拡大してみました
この『硫黄島の砂(SANDS OF IWOJIMA/1949)』は、米海兵隊の演習場で撮影されたらしいので、米海兵隊の戦利品を撮影用に借用した車両かもしれません。
そしてもう一作品・・・日本軍占領下の島に上陸した海兵隊偵察チ−ムの苦闘を描いた『橋頭堡を攻撃せよ(BEACHHEAD/1954)』には砲塔に旭日旗(軍艦旗?海軍陸戦隊所属か?)が描かれた95式軽戦車が登場・・・するのですが、何と勿体無い事に・・・
@海兵隊員たちの前方の木陰に潜む95式軽戦車・・・と、その砲塔に描かれた旭日旗(軍艦旗?)
A反対側から見た95式軽戦車・・・日本兵の小銃の叉銃の向こうにはっきりしないが、微かに転輪が見える
Bこの戦車が後々味方にとって障害となる・・・との歴戦の軍曹の判断で戦車を攻撃する事に・・・
C一人の海兵隊員が車体に攀じ登り、砲塔に手を掛ける
D砲塔ハッチから、手榴弾を投げ込む
Eその時、日本兵(画面向かって左上方)と海兵隊員(画面手前)とで銃撃戦が始まる・・・95式軽戦車は赤丸の中
F砲塔ハッチから手榴弾を投げ込んだ直後、砲塔内から伸びた日本軍戦車兵の手が海兵隊員の身体を掴んだ・・・37mm主砲の口径が良く解る
G次の瞬間、爆発横転し激しく炎上する95式軽戦車(赤丸内)
H炎上する95式軽戦車・・・画像を観た限りでは、砲塔内部からも炎が噴き出している様に見える
I炎が一瞬途切れ、車体上部及び砲塔の形状を明瞭に捉えたシーン
本当に燃やしているとしたら、なんと勿体無い事でしょう・・・が、何分録画したのが二十年近い古いVHSなものなので合成かどうか判別出来ません。DVD化される事を祈るばかりです。因みに日本公開時の劇場用パンフによれば、この『橋頭堡を攻撃せよ(BEACHHEAD/1954)』において日本兵を演じているのは、ハワイ駐留の日系二世部隊員だそうです!
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06月08日(木)
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