ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
[455595hit]
■【File085】おんな≠ヘ乗せ・・・ない潜水艦【ネタバレ警報:前編】
この映画の前宣伝でのキャッチコピーのひとつ・・・潜水艦を舞台にした新感覚のサスペンスであり、ミステリーであり、ホラー映画である・・・って。う〜む、ちょっと欲張り過ぎじゃないかい配給会社の宣伝担当者さん!やたらと前宣伝でホラー色≠強調しておった訳ですよ・・・。そりゃ〜戦争映画にオカルト=超常現象的要素を盛り込んだ作品は過去にも幾つかはありました・・・よ「ザ・キープ」皆さんご存知の通り、これは一応成功作・・・というか軍事面の考証とか設定がしっかりしていて観応えありました。そして「ザ・バンカー 巨大地下要塞」う〜む、これはなんと言ってよいのやら・・・まあストーリーはともかく、軍装や登場する兵器(MP44やMG42の射撃シーン等)は一見の価値あり・・・詳細は【観戦記File029】を参照されたし・・・でも、明らかに戦争映画+ホラー映画≠チて両立し憎いジャンルじゃないでしょうか・・・。両者とも映画の中で既に確固たるジャンルを形成しており固有の根強いファン層があって・・・わざわざ混ぜなくてもって感じがします。しかしまぁ実際の戦場でも結構オカルトな現象が報告されてるんですけどね・・・ただ殆んどの場合、戦場という異常な空間で精神的に追い詰められ極限状態にある状況下での目撃報告が多いってのが難点ですが・・・。そして「ビロウ」なんですよ。外部から襲う敵独駆逐艦?≠ニ内部に潜む謎の存在○うれい▼・・いやそれを言ってしまうと元も子もない。大西洋上の哨戒任務から帰還する米海軍潜水艦タイガーシャーク号が3名の漂流者を救助する・・・彼らは撃沈された英国病院船の生存者。一人は負傷した二等航海士。そしてもう一人は負傷して捕虜になった独空軍のパイロット(当初は身元不明確なんですけど・・・)。そして最後の一人・・・病院船の看護婦もちろん女性(最近では男女の区別を無くして看護士≠チて呼ぶそうですが、ここでは看護婦≠チて名称をそのまま用います・・・別に深い思い入れがある訳では・・・汗)彼女の存在が、艦内に一種の恐怖心と言うか緊迫感と言うか・・・を蔓延させる事となります。そう、それは「潜水艦に女性を乗せてはいけない」という水兵達の間での言い伝えが引き鉄になっているのです。元来船乗り達は非常に迷信深い・・・現在の様に衛星GPSが発達した時代とは異なり、何の目印も無い大洋に、天体の位置(天測航法)だけを頼りに乗り出して行った時代の船乗り達にとって、古来からのしきたりを守ったり、言い伝えを信じたり、縁起を担いだりするのは当たり前!・・・そう信じる者は救われるのである。中でも潜水艦の乗員は特に迷信深い・・・大体海中に潜る船と言う事自体が尋常じゃない。現代の原子力潜水艦にしてやっと真のずっと潜水航行出来る艦≠ニ言える様になっていますが、実戦に投入され始めた第一次大戦頃から第二次大戦中にかけては潜水もなんとか出来る艦≠セった訳です。当然造艦技術も未熟で、沈没事故による被害も非常に多かったのはご存知の通り。そんな潜水艦の乗員が特に嫌ったのが、艦内に女性を乗せる事だそうです。まあ実際は迷信の域は出ないのですが、実際問題からして戦闘艦艇の中でも最も特殊な状況下で任務に就く潜水艦にとっては、女性が乗艦する事によって様々な弊害が引き起こされ易いって事でしょうか・・・!
【・・・おんなぁは♪ふねぇ〜♪♪】
[5]続きを読む
04月30日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る