ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File061】外伝EHP開設1周年記念《再録》あゝ横須賀は燃えているか・・・!後篇
横須賀総監府を後にした一行は歩兵の本領≠ニばかりに徒歩にて次なる目標へと向かう。途中ヴェルニー公園内にて、またもや旧海軍を忍ばせる遺構を発見。古い電話ボックスのような建物がふたつ、旧海軍の上陸場の門衛が現代風の公園の中に場違いの様にポツンと建っている。更に進むと「海軍の碑」や「軍艦山城の碑」等の記念碑も旧海軍を忍ばせている。ダイエーの横を通り、一行はいよいよ横須賀の市街地へと進入。土曜の午後の雑踏を抜け、一路どぶ板通りを目指す。ここに至って空模様がおかしくなり、ポツリポツリと雨だれが頬を濡らし始めた。その間に一行はどぶ板通りに到着。土曜の午後ながら空模様の所為か人通りは少ない。ミリタリー雑貨や輸入雑貨の店が多いが休業している店舗も多い。ミリタリー雑貨店で売られていた「砲弾ケース」一般人が買って何に使うのか・・・花瓶?(・・・爆)やがて諏訪神社入り口付近で横道へと曲がる。前方に「魚藍亭」の看板が見える。通りの両側には大きく「カレーの街・横須賀海軍カレー」と書かれたのぼりが何本もはためいている。いよいよ今回の作戦の主たる目標「海軍カレー」との対面である。そんなこんなで「魚藍亭」に到着。時刻は午後2時09分(極めて虚覚え)。予定外の接舷シーンに時間を費やしてしまった・・・。私ATFは事前のリサーチ不足の為「魚藍亭」をカレー専門店と思っていたのだが、実は海鮮居酒屋。従業員の方に案内され地下の客席へ。時間が時間(昼食には遅すぎ酒宴には早すぎ)なので、店内には他に客はなく、我々一行のみ。さっそく席につき、疲れた足を癒す。まずは喉の渇きを癒す為「生」を注文・・・そして目的の「元祖海軍カレー」も。さっそく運ばれてきた「生」で乾杯。乾いた喉と空きっ腹に染み渡る快感。やがて運ばれてきた「海軍カレー」いよいよ作戦の主目標と対面だッ。おぉ、情報通りコップに注がれた牛乳も到着。さっそくスプーンを手に取りカレーを口に運ぶ。これが「元祖海軍カレー」か・・・明治海軍のレシピを再現した味。うーむ、普段よく口にするカレーとは明らかに違う。そうカレー特有の辛味が少ない。かと言って甘口とは違う。ジックリ煮込まれた野菜や肉が心地よい歯ざわりである。海軍カレーの解説書きによると、カレーをライスにかけて食べる方法を開発したのは英国だそうで、シチューを日持ちさせる為、香辛料をたっぷり入れて料理したのが始めだそうで、その英国海軍を師とした明治の日本海軍にも伝えられたとの事。普通のカレーのように食べ終わった後、カレーの残味感がなく後味の良いカレーである。会食の間にも一行の会話は弾む。今まで見て来た感想やお決まりの戦争映画談義。そう戦争映画の中の食事シーンや軍用レーション、果ては日本軍パイロットに配られていたというヒロポン≠フ話まで・・・いつもながらに内容の濃い会話であった。最後に流し込む牛乳が喉に心地良い。さぁ食料の補充は完了した。元気を回復した一行は、鞍を置き(海兵隊風?)いよいよ最終目的地へと出発する。伍長殿、本日の戦果として海軍カレーのレトルトパックをたっぷり購入。九州の地に「元祖海軍カレー」の味を伝道してくれるだろう。空模様はいよいよおかしくなりつつある。なんとか持ってもらいたい。一行の前途には明治海軍・・・いや日本海軍の象徴が待ち構えているのであった・・・。
H♪雨中戦艦ミィカァサ〜♪♪
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10月09日(水)
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