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ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File058】Attack All Boats!!・・・陽のあたらない小艦艇たち・・・後篇 軍艦洋画編Vol.5
物語ラストのサン・ナゼール港独海軍巨大ドックの水門爆破作戦で、作戦完了後に海兵コマンド隊員や駆逐艦乗員を救出する為、魚雷艇や機動艇(モーターランチ)が30隻くらい随行して行きますが、独軍の激しい反撃の為、殆んどが撃沈されてしまいます。
【マッケンジー脱出作戦1971】
脱走に成功した独Uボート乗員の捕虜たちが、迎えに来たUボートに乗り込むシーンで、残るは指揮官のUボート艦長(演じるは実際にヒトラーユーゲントだったヘルムート・グリーム)他数名と言うところで、遅ればせながら現場に到着する英海軍の機動哨戒艇・・・Uボートは残った捕虜を置き去りにして急速潜航・・・が爆雷を投下しますが、その効果は不明・・・。

【ベトナム戦争編】
複雑に水路が入り組み、鬱蒼としたジャングルに覆われたメコンデルタ地帯は、南ベトナム解放戦線・・・ベトコンにとって格好の活動拠点で、米軍・南ベトナム政府軍はベトコン掃討に梃子摺る事になります。ベトナム戦争と言えば、ヘリボーン作戦、ユエやケサンでの米海兵隊の死闘、空軍による北爆の印象が強いですが、海軍も多くの兵員を投入、特にメコンデルタ地帯は格好の小艦艇の活躍の舞台でした。それではベトナムにおける小艦艇たちの闘いを観てみましょう。

【地獄の黙示録1980】
今さらながら言わずと知れた、全世界に「ベトナム戦争&後遺症」ブームを巻き起こした代表的作品。最近DVD&ビデオテープで特別完全版(映画公開時にカットされた部分約50分近くを復活させた)が発売されたばかりの作品です。この「地獄の黙示録」と言えば、何と言ってもワーグナーのワルキューレの騎行≠ガンガン流して、ベトコン側の拠点となっている海沿い(サーフィンにもって来いの3mの波が打ち寄せる)の村を、米第1騎兵師団所属のギルゴア中佐(ロバート・デュバルの当たり役!)指揮下強襲ヘリ部隊(フィリピン空軍からのレンタル)が攻撃するシーンが超有名ですが、ラオス奥地に王国を築き君臨するカーツ大佐(演じるはマーロン・ブランド)暗殺の命を受けたウィラード大尉(演じるはマーチン・シーン)が、現地に赴く為に乗船するのが、米海軍ベトナム派遣部隊(俗にブラウン・ウォーター・ネイビー略してBWN)に所属する小型哨戒艇PBR。映画の人気のお陰でプラモデルが発売されたのはご存知の通り。このPBR艇(U型)は、民間レジャー用のグラスファイバー製の船体に軽装甲を施し、艇首に50口径二連装銃座、後部甲板に50口径機銃1丁、その他手持ちでM60機銃やM79擲弾筒などしこたま積み込んでいました。8tの艇体に4〜5名が搭乗、無スクリューウォータージェット推進方式で最高25ktの速力が出せ、浅瀬や沼地などでも行動可能、約450隻が投入されたそうです(一部南ベトナム軍に貸与)「地獄の黙示録」では、ほぼ全編に登場し、乗員を演じた主役級の俳優達にも匹敵する程の存在感を醸し出しています。「サハラ戦車隊」のM3戦車に匹敵ってとこですね。BWNは、その任務の内容から河川哨戒群≠ニ河川強襲群≠ノ分かれていました。その河川哨戒群≠フ主力装備艇が、このPBR哨戒艇でした。それに対し河川強襲群≠ヘ車両揚陸艇LCMに装甲や機関砲等の武装を施したATC、105mm榴弾砲搭載の河用砲艦モニター通称MON、火炎放射器搭載型通称ジッポー<wリ着艦用甲板を設けたミニ空母¢蛹^交通艇に軽装甲と武装を施した強襲支援哨戒艇ASPB等を装備していた。また米海軍特殊部隊SEAL≠熈河川強襲群≠ノ所属しており、小型高速強襲艇STABを駆って、ベトコン拠点等への襲撃作戦を行っていました。
【アナザーベトナム1988】

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09月29日(日)
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